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メニュー問題 コーヒーについて

カフェと名乗るならば、まともなコーヒーを出さなければ恥ずかしい。個人的に昔からコーヒー好きで、今はなき吉祥寺の『もか』やいまなお健在の新橋『カフェ・ド・ランブル』などの名店に通った時期もありました。嗜好ががらっと変わったのは、10年前。それまではコーヒーは苦くて濃厚なのがいいと思っていましたが、近所の『アマメリアエスプレッソ』のコーヒーを飲んで一変。フルーティーな風味の虜になりました。

アマメリアはスペシャルティコーヒーという生産各国の品評会で上位2割くらいに入る高価な豆だけを扱っています。そして、焙煎は浅め。これは、豆のポテンシャルを引き出すには浅め焙煎がベストとの考え方で、たとえるならば果物。フレッシュな果物は生に近い側で味合うのがいいとのスタンスでしょう。いわゆる「酸味」を強く感じるのですが、これがフルーティーで気持ちがいい。とくに、エチオピアやコロンビアなどの豆が気に入りました。

不思議なもので、一度フルーティー味のおいしさに気づくと、焙煎の深い(果実感の感じられない)コーヒーを受け付けなくなってしまいました。チェーン店の焙煎は、日持ちを考慮して深い焙煎になりますが(安い豆なので深い焙煎にしてるともいえる)、もう飲めたもんじゃない。砂糖(シロップ)とクリームを混ぜて別物だと思って飲むしかなくなりました。

実は、はるやでは数年前からアマメリアの豆を麦焼酎に漬けて「コーヒー焼酎」として提供していてそれなりに人気だったのですが、カフェ営業するなら一度話を通した方がいいのではないかと思い、アマメリアさんに打ち明けると、「どうぞ、使ってください」と拍子抜けするくらいあっさりと認めてくれました。しかも、淹れ方レシピを細かく教えてくれる。一杯のドリップコーヒー(200cc)に約20グラムの豆を使うそのレシピの濃さも特筆すべきことですが(だいたい15グラム使用が標準で、少ないところは12グラムとか。そんなの薄くて飲めません!)、その寛容さに頭が下がります。

というわけで、コーヒー豆は、
アマメリアエスプレッソ<http://amameria.cart.fc2.com/>。
これは大きなアドバンテージです。


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