読了

2024/02/13 クララとお日さま　カズオイシグロ

・AIが語る物語
・感情が因数分解されているように感じる部分あり
・AFから見た感情のミルフィーユにより心の仕組みのヒントがあるように感じた
・"ある種寓話的なディストピア小説"（解説より。まさに）

いつかのアニメのゴーストと呼ばれるものが生まれる可能性はないとして読み進めてみることにした。（AI、AF、クララに感情移入しないようにした）感情は計算されたもので常に理性的な語り口で綴られている。それでもその理性的なものの間に何か人間的なものを感じることができる

AI（AF）にも望みはあり、好ましい、より適切だと思われる方を選択しているだけなのかもしれないが、周りの人間たちに与える影響はまったくもって人間的な結果を生み出す
このバランスが素晴らしく手放せない一冊になったように感じる
ラストはとても画的で美しい

2024/02/？　仮面劇場　横溝正史　美少年、由利凛氏読みたさで手を取る