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なるべく上等な劣等感日記

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誰も劣等感を脱ぎ捨てることはできない。人生はけっして素晴らしいものではないが、どうせ生き続けなければならないのなら、なるべく上等な劣等感を身につけた方がいい。 ──吉行淳之介
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#バレンタインデー

バレンタインデーが毎月あればいいのに

大阪、朝6時。朝日を待つ梅田を歩くのは、数年前にしていた遠距離恋愛のとき以来だ。過ぎ行く人の表情は、ふしぎと東京のそれともちがって見え、なぜだか「関西出身です」といわれるとしっくりくるようで。

東京へ向かう新幹線は、それでも席がいっぱいで、窓際席は取れなかった。日記を書いたり、仕事をしたりしながら、黙々と時間をつかう。新幹線なのにビールを飲まないせいで、どうにも調子が出ない。朝と昼と関係なく、ス

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