hashimotosan

人生のほとんど音楽を聴いてる気がする。音楽の事を考えてる気がする。それは恐らくこの後の…

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人生のほとんど音楽を聴いてる気がする。音楽の事を考えてる気がする。それは恐らくこの後の人生もずっと…

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2023年 年間ベストアルバム50

音楽好きにとって毎年年末の恒例行事となってきた年間ベストを決めるシーズンが今年もやってきました。 2023年はとにかくライブをよく観た1年だったなという印象で、コロナも落ち着き海外アーティストの来日も徐々に戻ってきてからは、少しでも観たいと思ったライブには参加しよう!というマインドで、結構アクティブにライブを観に行きましたね。 去年や今年にアルバムをリリースしたアーティストのライブを日本でこんなに早く観れるというタイム感が久々の感覚で、やっぱりライブを生で体感するって特別だよ

    • Beyoncé 「COWBOY CARTER」全曲レビュー

      先日3月29日にリリースされて以来、世界中で話題の中心となっているBeyoncéの通算8作目となる新作アルバム「COWBOY CARTER」。 今年2月のスーパーボウルの際のコマーシャルでリリースが発表されると、Beyoncéがカントリーアルバムを作るというセンセーショナルな話題性も相まって、世界中に大きな衝撃を与えました。 Beyoncéとカントリーというと一見何の接点も無いように思えるのですが、彼女はテキサス州のヒューストン出身で、両親の出身地も南部地域ということもあり幼

      • この20年間で再評価された90年代のアルバムって何?

        今回は個人的に以前から気になっていた事について書いてみたいと思います。 きっかけは2022年に音楽メディア、Pitchforkが発表した「The 150 Best Albums of the 1990s」というこちらの企画でした。 1990年代にリリースされたアルバムの中で重要な意味を持つ、優れた作品を150枚選びランキング形式で発表するというこちらの記事。 実はPitchforkは2003年に同じ企画を行っていて、その時のラインナップと上位の顔ぶれがガラッと変わっていた事

        • 2023年 Honorable Mentions-ベストEP+α

          前回は2023年の個人的なベストアルバムについて書いたんですが、たくさんの方に読んで頂いてるようで本当に嬉しいですね。 毎年恒例のルーティーンとなっているとは言え、作品を選んだり文章を書いたりするのは中々大変なので、読んでもらって反応を頂けると書いた甲斐がありますよね。    今回は去年に引き続き、ベストアルバムの記事では取り上げなかったけどぜひとも紹介したい作品をいくつか、そしてアルバムよりもコンパクトでまた違った良さのあるEP作品の中でよく聴いたものをいくつか選び、それに

        • 固定された記事

        2023年 年間ベストアルバム50

          1990年代 個人的ベストヒップホップアルバム50

          今から50年前の1973年8月11日、ニューヨークのブロンクスで行われたパーティーを起源とするヒップホップというカルチャー。 DJがイカした曲を流し、フロアでその音楽を聴きながら踊り楽しむというシンプルな要素から始まったヒップホップは、その後人種差別や貧困など様々な社会問題とも結びつき、さらにはアメリカ以外の国でも独自の文化として発展するなど、黒人のカルチャーという枠を飛び越え多種多様に変化、進化を続けてきました。 ヒップホップが誕生して50年という節目の年に、自分もヒップホ

          1990年代 個人的ベストヒップホップアルバム50

          2023 上半期 個人的ベストアルバム50

          毎年恒例、1年の折り返し地点でその半年を振り返る時期が今年もやってきました。 今年は雑誌「SPUR」で連載を始めさせて頂いたこともあって、いつもの年以上に音楽を丁寧に聴き込むようになったというか、一つの作品を隅々まで聴いた上でそれを言葉で表現するというスタイルに少しずつ変化していったような気がします。 その音楽をまだ聴いたことがない人にも、その作品やアーティストの魅力が伝わるような文章を書くというのは思っていた以上に難しいものでしたが、それ以上に面白いなと思う部分が大きいです

          2023 上半期 個人的ベストアルバム50

          Frank OceanのCoachellaでのパフォーマンスについて・雑感

          4月14日〜4月16日、4月21日〜23日の2週に渡って開催された世界最大級の音楽フェス、Coachella。 ここ数年はYouTubeでライブ配信されている事もあって、音楽ファンにとってお馴染みの1年に1度のお祭りとなっています。 Bad Bunny、BLACK PINKと共に今年のヘッドライナーを務めたFrank Ocean。 彼のパフォーマンスが賛否両論となっている事は皆さんご存知でしょうか? Twitter上でも様々な感想や意見が大量に投稿されていて、自分も何か発言し

          Frank OceanのCoachellaでのパフォーマンスについて・雑感

          2000年代 個人的ベストヒップホップアルバム50

          1973年8月11日。 ニューヨークのブロンクスの1520 Sedgwick Avenueで、DJ Kool Hercは妹のCindy Campbellの誕生日パーティーを開きました。 たくさんの友人を招きソウルやレゲエ、ファンクなどの好きな音楽を流し踊り明かしたこの日は、ヒップホップが誕生した日として知られています。 1973年11月12日。 同じくブロンクスでDJとして活動していたAfrika Bambaataaはこの日行っていたパーティーの中で、アフロ・アメリカンの新し

          2000年代 個人的ベストヒップホップアルバム50

          2022 Honorable Mentions-ベストEP+α

          前回は2022年の個人的な年間ベストアルバムを50作品選びそちらについて書いたんですが、今回はそこには入り切らなかった、でも聴き逃すのはあまりにももったいない素晴らしい作品がたくさんありましたのでいくつか紹介したいなと思います。 自分は普段少しでも気になった作品はとりあえず片っ端から聴いてみるようにしてるんですが、中には最初は全然ピンと来ないものも結構あるんですよね。 今回ピックアップした作品も次第にその良さが分かってきたようなものも多く、年間ベストに入れる程は聴き込めていな

          2022 Honorable Mentions-ベストEP+α

          2022年 年間ベストアルバム50

          2022年も残すところあと僅かということで毎年恒例の年間ベストアルバムを選ぶ季節がやって参りました。 今年はかなり久々に海外に行ったり、日本でも海外アーティストのライブを観に行けたり、だいぶコロナ前の頃の状況に少しずつではあるけど戻ってきたかなと感じることが出来ましたね。 ライブで音楽を浴びれることの喜びというかありがたみを今まで以上に感じたし、生でミュージシャンの演奏を体感するのってやっぱり特別な体験だよなと改めて強く感じました。 今年も個人的によく聴いた、良いなと思った

          2022年 年間ベストアルバム50

          Beyoncé 「RENAISSANCE」全曲レビュー

          先日リリースされたBeyoncéの約6年振りとなる通算7作目となる新作アルバム「RENAISSANCE」。 Coachellaでの伝説的なパフォーマンスや「The Lion King」のサントラの監修、その他シングルのリリースはありましたが、アルバムとしては「Lemonade」以来のリリースということで全世界が待ち望んでいた作品でしたよね。 今作は世界的にコロナの流行が始まった3年ほど前から制作されていた作品だそうで、ステイホームとなり外世界との繋がりが止まってしまった期間に

          Beyoncé 「RENAISSANCE」全曲レビュー

          2022年上半期 個人的ベストアルバム

          今年も約半分が終わり上半期ベストを選ぶシーズンがやってきました。 なんかちょっと早くない?と思う人もいると思いますが、例年12月はほとんどリリース無いし、5月の終わりから6月の頭くらいまでが音楽シーン的には実質的に半分くらいなのかなと思ったので、今回はこの時期にやってみようかなと思います。 今年は例年以上に大型リリースが多く、しかもそれがメディアからの評価も世間からの評価も高い作品が多いという近年稀に見る当たり年となっている印象ですよね。 今年はコロナも少しは落ち着きを見せ、

          2022年上半期 個人的ベストアルバム

          宇多田ヒカル 「BADモード」全曲レビュー

          先日、自身の誕生日でもある1月19日に配信リリースされた宇多田ヒカルの通算8作目となるオリジナルアルバム「BADモード」。 リリース以来多くの音楽ファンの間で話題となり、彼女のこれまでのキャリアの中でも屈指の完成度の作品としてたくさんの人の耳に届いている様子は、長年彼女の作品を聴き続けてきた自分のような人間にとって非常に誇らしい瞬間でもありました。 宇多田ヒカルというアーティストに関しての詳しい説明はもはや必要ないかなと思うので割愛しますが、今回のアルバムは長年彼女の音楽を聴

          宇多田ヒカル 「BADモード」全曲レビュー

          2021 Honorable Mentions〜聴き逃すのはもったいないアルバム・EP〜

          前回のベストアルバムの記事、大変たくさんの方に読んで頂いてるみたいで本当に嬉しいです。 凄い数のアクセスでちょっとビックリしてます。 頑張って書いたので反応をもらえるのはありがたいですね。 今回は前回のベストアルバムには選ばなかったけど今年よく聴いたなという作品や、まだあまり知られてないけどこの機会に紹介したいなという作品などについて書いてみようと思います。 最後までベスト50の中に入れようか迷ったものもあるし、去年は別記事で書いたEP作品に関しても今年はまとめてこのような形

          2021 Honorable Mentions〜聴き逃すのはもったいないアルバム・EP〜

          2021年 年間ベストアルバム50

          今年も毎年恒例、ベストアルバムを選ぶ季節がやってきました。 今年もいつも通り音楽にまみれた生活をしながら、たくさんの素晴らしい作品と出会うことが出来ました。 去年は音楽は家の中で聴くことが多かったですが、今年は移動中や仕事場など色々な場所やタイミングで聴くことが増えた気がしますね。 家でじっくり音楽に浸るのももちろん良いんだけど、歩きながらだったり車や電車に乗りながら音楽を聴くのもまた違った良さがありますよね。 曲のBPMに合わせた速度で歩いたり、仕事前と仕事終わりのテーマソ

          2021年 年間ベストアルバム50

          2000s 個人的ベストアルバム100 50-1

          前回の記事に続き、2000年代の個人的なベストアルバムについて書いてみたいと思います。 改めて聴いてみるとやっぱり最高だなと思う作品ばかりでしたね。 気になった作品を見つけたり、改めて聴き直すきっかけになったら嬉しいです。 では長くなりますが最後までお付き合いください。 50. Brandy 「Full Moon」(2002) 2000年代のR&Bを思い返すと、自分はBrandyのこのアルバムを真っ先に思い浮かべます。 2000年代を代表するプロデューサー、Rodney

          2000s 個人的ベストアルバム100 50-1