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連敗一杯

人間は生きて行く中で知らず知らずのうちに
「勝負」という土俵に立たされる事がある。
みなさんの勝敗率は如何なものでしょうか?
僕は思い返しても勝ったという成功体験が
ありません。

ですが、もう少しだけ記憶を遡って
思い出してみます。



負け続け。
負の成功体験のみしか存在せず
気を失いかけて嫌な走馬灯が見えました。

まず最初に見えたのは
小学1年生の頃に隣の席の女の子と
口論になり周囲に煽られて休み時間に
その女の子と一対一の決闘をする事になりました。
一人の男の子が審判になり
審判の「レディ...ファイッ!」の合図で
ゴングが教室に鳴り響きました。

1Rはまず相手の出方を見つつ
距離感を測ろうとしました。

相手選手は間合いを取る僕に
プレッシャーをかけて近付き
僕の金的にトーキックをかまして来ました。

僕は悶絶する。
審判は「KO」と叫ぶ。
ローブローなのにKO?

そう!
これは試合ではなく
ルールなんてない喧嘩だったのだ。
試合に負けて勝負にも負けました。

僕は女の子に負けた悔しさで泣いたのではなく
金的が痛過ぎて泣きました。

時は進み中学2年生。
女子バスケ部で身長も高く男勝りな女の子と
腕相撲をする事になりました。
その子の利き手は左。
思春期の僕はイキって
「ええで!左手で勝負したるわ」と発言。
気が付くと僕の左手の甲は机に付いていました。

おい!保健の授業で習った話と違うぞ!
この年頃から男子は発育上
女子よりも筋力が付いてきて力の差が
現れた出すんとちゃうんかい?
この出来事は義務教育の盲点だ。

そして高校生。
高1、2年生は男子クラスでスポーツ化と
同じ階でした。
という事で同じ階に女子がいない2年間を過ごす。
そして高校3年生。
男女クラスになる。
名前も覚えていませんが担任の先生が
ある女の子と僕がお似合いだと言い出して
良い夫婦になりそうと言いました。
クラスメイトも謎の強い同感。

その女の子に特別な感情を持っていませんでしたが
面倒だったのでヘラヘラ笑って
その場をやり過ごしました。

下校の電車の中でたまたまその女の子と
同じ車両になりました。
その子とは会話をした事すらない。
何なら名前を呼んだ事も無ければ呼ばれ事も
ありませんでした。

しかし、その電車の中でその子が急に
僕の方へ近づいて来て「ないから。」とだけ
言い放って車両を移動して行きました。
ん?何か分からんけど勝手にフラれた?

といったような感じで変な敗北が多い僕の人生。
勿論、もっと沢山の人生の岐路になるような
場面での真面目な敗北も多々ありますが
何故かふと今日はこれらの敗北を思い出しました。

いや〜。
それにしてもあの時のトーキックは痛かった。
決闘の後に担任の先生に女の子が
男の子の大事な所は蹴ってはいけないと
叱れて泣いている姿を見て
幼ながらにスゴく申し訳なくなったのを
憶えています。

ごめんね。
もう少し僕のゴールデンボールに耐久性があれば
変な涙を流さす事にはならなかったのにね。

20年前の橋本少年。
その時の痛みや情景は今でも鮮明に憶えているぞ。
その痛みは物理的なものの中であれば
今のところ人生トップ3に入る痛さだ。

やっぱり格闘技界の
レジェンド審判の和田レフェリーは優秀だなぁ...。

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