運だけに頼って手に入れたものは、運気が変わると何事もなかったかのように失われていきます。努力と実力で手に入れたものは、あなたが生きた証として残るでしょう。
幸せだったときの感情をいつまでもため込んでいると、状況が変わった後も過ぎ去った幸せを求めて今の自分が不幸に思えてきます。楽しいときに思いっきり楽しんで、それが終わったらスパッと切り替えて人生を先に進めましょう。
人が互いにわかりあえることは素晴らしいことですが、自分と他者とは違う人間だということをわきまえることも大切です。
あなたの苦手なことは、それが得意な人に頼ればいいのです。そして、あなたの得意なことで、それが苦手な人を助けてあげてください。
せっかく算命学を学んだのに、この人生で運勢を上げるためにやりたくないことをやったり、やりたいことを我慢するのは本末転倒です。学んだことを活かして、やりたいことのために運勢を利用することを考えてください。
人生が充実している状態とは、人体図を活かせている状態です。そして人体図を活かすと人生が充実するのではなく、人生が充実すると人体図が活きてくることを忘れないで下さい。あなたの生き方が人体図を活かすのです。
意識して徳の高い生き方をしようとする人と、無意識にそれができる人とでは大きな違いがあります。前者は徳が高いのではなく、徳が高い人になりたいというエゴが強い人です。徳とは、人生で訪れる出来事に対処しながら様々なことを学んでいくことで自然と身につくものです。
あなたが背負っている因縁を知りたければ、今までのあなたの人生を振り返ってみればわかります。しかし、これからどんな因縁がどんな人生を展開させていくのかはわかりません。誰にも未来のことはわからないのです。
何度でも繰り返しますが、運勢の良し悪しと人生の充実度は別の話です。どんな運勢であっても心から充実した生き方ができます。すべてはあなたの生き方と考え方次第です。
しつこい運勢から逃れて生きるのは難しいことです。現実の力で逃げ切れたと思っても、また時と形を変えて現れるのが運勢のしつこさです。宿命から大きく外れた生き方をするのは意外と難しいのです。
人生の難易度を決めるのは宿命ではありません。人生の難易度を決めるのは因縁です。
運勢に恵まれ過ぎると努力を怠りがちになります。すると運勢が悪い時を乗り越えられません。足の速いウサギも昼寝をしていたらカメに負けてしまうのです。
人体図が活きてくると連動して陰占も消化されていきます。陰占が消化されていくと上がるべき運勢は上がり、下がるべき運勢は下がります。その結果、運勢は安定していきます。
どんな生き方を選んでも後悔することはあります。だから後悔することを怖れないでください。怖れるべきは、後悔をいつまでも引きずる生き方です。
努力とは自分との戦いです。結果がどうであれやり抜くことに意義があります。何かをやり抜いたことのある人は強いです。運勢が悪い時も自力で乗り越えられる人です。