絶対に受けたくない無駄な医療

ナイチンゲールによろしく・1

「・・・なあ、婦長さん。婦長さんったら!」
はっとして顔を上げると、107号室に入院している笹垣という老人がカウンター前に立って、ナースステーションの中の私を見つめていた。
ここのところ人員不足のせいで日勤と夜勤が入り混じり、生活リズムが乱れがちだったこともあって少し居眠りをしてしまっていた。時計を見ると深夜一時を少し過ぎたところだった。
「婦長さん、今寝とったやろ」
「全然寝てません。こんな時間

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絶対に知っておくべき医療とAIの会社@世界編

人工知能と機械学習はすぐにヘルスケア提供の不可欠な部分になりつつあります。

医療機関の臨床ケアと運用面の両方で、AIは患者を安全に保ち、収益サイクル、サプライチェーンなどの効率を向上させるテクノロジーを推進しています。

人工知能を使用しているヘルスケア分野の100社以上の企業がここにあります。

このリストに会社を追加するには、Laura Dyrda(ldyrda@beckershealthc

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ヘルスケアテックの良いところと悪いところ

AIプロジェクトを立ち上げて結果を測定する病院やその他のタイプの医療機関の数は、過去数年間で劇的に増加しました。ロボット支援手術、仮想看護アシスタント、管理ワークフローアシスタントは大きな投資を引き付けるプロジェクトですが、AI関連のヘルスケアイニシアチブの範囲は広いです。ほんの数例を挙げると、テレヘルス、予測ロジスティクス、およびAIによって生成された診断も混在しています。

さらに、ゲノム研究

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『世界の医療標準からみた受けてもムダな検査 してはいけない手術』(室井一辰著,洋泉社,2019)(4回) 医師はなぜムダな医療を行うのか

医師はなぜムダな医療を行うのか

 では、なぜこうしたムダな医療ははびこってしまうのでしょうか。

 医師がムダな医療を提供している理由は、大きく2通りにわかれており、医師が知っていて行っている場合と、知らずに行っている場合とがあります。

 知っていてやっている場合というのは、医師側が利益を追求したいときと、リスクを回避したいときに起こりやすいと考えています。

 日本の医療機関では、外来につい

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『世界の医療標準からみた受けてもムダな検査 してはいけない手術』(室井一辰著,洋泉社,2019)(2回)第1章 こうして医療にムダがはびこる ムダな医療には3パターン

ムダな医療には3パターン

 まずそもそもムダな医療とは何でしょうか。私は3つのパターンに分かれていると考えています。

 1つは「メリットよりもデメリットが大きい場合」。2つ目は、「メリットがそもそもない場合」。最後は、「デメリットが大きすぎる場合」です。それぞれ意味は近いので、もちろん重複しているところがあります。ですが、あえて分けてみました。ムダな医療を考えるときには、このような考え方で見る

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『世界の医療標準からみた受けてもムダな検査 してはいけない手術』(室井一辰著,洋泉社,2019)(1回)

はじめに

 インターネットで「ムダな医療」と検索すると、私の著書が最初のページに出てくるようになってから、もう久しくなりました。2013年に、米国の医学会で広がっているある動きに気がつき、そこからおよそ1年以内に『絶対に受けたくないムダな医療』(日経BP社)という書籍を書き上げたことから始まります。その本はおかげさまで好評をいただくことになり、そこから雑誌やラジオでの発言機会も増えたために、今の

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Beyond Health(日経BP)でチュージング・ワイズリーについて解説しております

チュージング・ワイズリーについてシンプルに解説しております。意外と、日本語で簡単な説明がないかなと思っておりまして、ご確認をくださいましたらと思います。

ポイントは、米国の医学会がなぜこんな自分たちに損になるような動きを、活発に裕が手いるのかという点です。2014年の前作では、その辺りは、ある程度、状況証拠からつかなんでいたのですが、2019年の新作において、それを米国で取材してつかんだという流

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『世界の医療標準からみた受けてもムダな検査 してはいけない手術』(室井一辰著,洋泉社,2019)(0回)

洋泉社さんの近々、新書である『世界の医療標準からみた受けてもムダな検査 してはいけない手術』についても連載としてこちらでご紹介していきたいと考えております。

 どうぞよろしくお願いいたします。

【連載の紹介】

 室井一辰と申します。この2019年に、『続 ムダな医療』(日経BP)、『世界の医療標準からみた受けてもムダな検査 してはいけない手術 (新書y)』(洋泉社)という2冊の書籍を刊行しま

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生きるか死ぬか~Dead or Alive~

原動力はハートだけ!
どうも、キターダです。
タイトルは、某格闘ゲームとは関係ありませんw

今日は保険のおねいさんと打合せでした。

てか、職場に定期的にお越しいただいてるんですよね。ぼくが対応窓口になると、そこである程度話しを聞くんですが、
「業務時間は勘弁してくれ」
ってことで、終業後にお話し聞いてきました。

※因みに、特に飛び込みや新規開拓担当の営業されてるかた(テレアポ含)
まじで他者

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『絶対に受けたくない無駄な医療』(室井一辰著,日経BP,2014)(111回)

【第110回】

 あとがき
 冒頭で獣医学を学んでいたと述べた。誤解を恐れずに言えば、人間の医療は「生の医学」で、獣医学は「死の医学」と考えたことがある。
 獣医学を学べば分かるが、獣医学の世界では医療と死が常に隣り合わせだ。「殺処分」が選択肢の一つとして当然のようにつきまとう。
 ウシの場合、口蹄疫に感染すれば有無を言わさずに殺したうえで、埋却あるいは焼却しなければならない。高病原性鳥インフル

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