BlackMusic

音楽世迷い言(仮) その21 HEAD OVER HEELS(97)/ALLURE feat.NAS 期待の大型グループになるはずが...

マライアキャリーが満を持して立ち上げたレーベル「CRAVE クレイヴ」レコードから第一段アーティストとしてデビューしたのが4人グループの「ALLURE アルーア」だった。

マライアキャリーが全面的にバックアップし、プロデュースだけでなくソングライティング、バックアップヴォーカル、他アーティストへの協力要請などなど。アルーアは時代の寵児だったマライアの絶大な信頼と期待を背負って華々しくデビューでき

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音楽世迷い言(仮) その19 YOU'RE MAKIN' ME HIGH(96)/TONI BRAXTON さあ、セックスの話しをしよう

数々のシングルヒットを放ち、グラミー賞も受賞した前作「TONI BRAXTON」から3年。満を持してリリースされたのがセカンドアルバム「SECRET」。このアルバムからのファーストシングルとしてリリースされたのがこの曲「YOU'RE MAKIN' ME HIGH」だった。

前作は若い女性の淡いロマンスや悲しい恋の結末など、まだまだ初々しさがある歌詞やイメージだったのに打って変わり、セカンドでは急

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音楽世迷い言(仮) その16 BUTTERFLY(97)/MARIAH CAREY 身も心も女になったマライアの最高傑作

5曲目は個人的に大好きな「FOURTH OF JULY」。ここまでマライア自身の声を駆使して音色をなぞるように奏でて魅せた歌はないと思う。当時ほんとうに衝撃を受けた。マライアの魅力はまさにこういう曲が歌える(作られる)ことだと実感。歌詞はストーリー仕立てで、情景描写が秀逸。彼女のソングライターとしての才能がそれまで以上に発揮された印象深い曲。

6曲目は私を含めファンが大好きな、題して「鬱ソング」

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音楽世迷い言(仮) その15 BUTTERFLY(97)/MARIAH CAREY 身も心も女になったマライアの最高傑作

ファーストシングル「HONEY」はポップフォールドに、R&Bとヒップホップの要素をブレンドした当時としては新しいタイプの音楽として業界に一石を投じたボムソングとして、マライアのキャリアの中でも重要な1曲。「IT'S JUST LIKE HONEY WHEN YOUR LOVE COMES OVER ME」なんてかなりエロい歌詞。これまでここまで露骨な歌詞はあまり目立ってなかったが、「新しいマライア

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音楽世迷い言(仮) その13 A LOVE SUPREME(94)/CHANTE MOORE シャンテムーア 「色気がありすぎると売れない」を証明した名盤

インタールード「WITHOUT YOUR LOVE」を挟み、ALICIA MYERSのディスコ「I WANT TO THANK YOU」のカバー。オリジナルがややハスキーでスムージーな歌唱なのに対し、シャンテの歌唱はメリハリが効いた音運びと、多重コーラスがハネた若々しいアレンジになっている。個人的にも大好きなカバー。

ダンストラックの後はクールダウンのミッドテンポ「MOOD」。いい感じに体を揺ら

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音楽世迷い言(仮) その12 A LOVE SUPREME(94)/CHANTE MOORE シャンテムーア 「色気がありすぎると売れない」を証明した名盤

ここからは曲紹介。ロマンティックな世界へフェイドインする「INTRO」に次ぎ、オープニングを飾るのは「SEARCHIN'」。サビ以外はすべて語りという斬新な曲。ラップといえばそうだけど、ラップよりも朗読に近い感じ。シャンテの曲はバックヴォーカルもすべて彼女自身が多重で録っていることがほとんどだが、この曲もまさに彼女のさまざまな声色が早速堪能できる。シングルではないけど、アルバムの中でもインパクトを

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音楽世迷い言(仮) その11 A LOVE SUPREME(94)/CHANTE MOORE シャンテムーア 「色気がありすぎると売れない」を証明した名盤

色気は歌い手にとって必要か否か。ここで言う「色気」とはつまりセックスシンボル的なセクシーさ。

私にとってシャンテムーアは90年代以降に登場した歌手の中でもトップクラスの歌唱力をもってるDIVAだと常々思っている。歌唱における繊細なコントロールをライブでも安定して披露できるし、レインボーのような声色を使い分けることなんていとも簡単(に見せてくれる)。ブラックコンテンポラリーやソウルの歌手に多いドス

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音楽世迷い言(仮) その9 ボヘミアン・ラプソディー c/w アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー(2019)/クイーン レコード・ストア・デイ RECORD STORE DAY 2019

2019年4月13日(日)に開催されたレコードストアデイ(以下、RSD)。アナログレコード好きのコレクター心が終日疼きまくる年一回のアナログレコードの祭典だ。毎年この日にあわせた限定商品が数々リリースされるのがなんといっても注目。そんな今年の目玉の一枚がこれ。

クイーン/QUEENの代表曲として知られる名曲「ボヘミアン・ラプソディー」の7インチシングル。しかもRSDらしく、イエローとパープルのツ

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音楽世迷い言 (仮) その8 REQUEST LINE(97)/ZHANE クラブで騒いだ次の日のためのレイバックミュージック

93年にノーティ・バイ・ネイチャーのケイジー(KEY GEE)によるバックアップでデビューしたジャネイ。「HEY MR.DJ」はじめ多くのヒットを放った90年代を代表する女性ブラック・コンテンポラリー・デュオである。この曲「REQUEST LINE」はセカンドアルバム「SATURDAY NIGHT」からのファーストシングルとして97年にリリースされた。

90年代に入るとブラックミュージックをメイ

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Manuel Gagneux (ZEAL & ARDOR)インタビュー

ブラック・メタル × ブラック・ミュージック+α=Zeal & Ardor。そのセカンド・アルバム『Stranger Fruits』は、2018年に出たレコードの中でも、最も刺激的な作品のひとつだったと言い切れる。デビュー・アルバム『Devil is Fine』も十分に面白かったが、まだ巨大掲示板での思いつき一発ネタの域で終わるかどうか見極めがつきかねる感じも残していた。しかし、その後ツアーを重ね

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