歩行の筋活動は「洗練」されていく

ここまでいくつかの投稿で、歩行の際にどのタイミングでどの関節が働いて歩行が成立するかを見てきました。(以下参照ください)

「位置エネルギーで歩く機械」
「歩行の着地を制御する」
「歩行のときに大事なのは「その前」と「その後」」

この、歩行の際の効率の良い身体の使い方、というのは、生来生まれ持ったもの、というわけではありません。下のグラフを見てみましょう。

もっとみる

歩行のときに大事なのは「その前」と「その後」

歩行分析を授業で教えるときには、最初に下肢三関節の角度を見たりする。歩行を一番単純に捉えようとしたときに、やはり、下肢が動いて体幹より上の重りを運んでいるのだ、と考えるとシンプルでわかりやすいからだ。

もっとみる

歩行の着地を制御する

前回の投稿では、歩行の際の下肢の振り出しについて考えました。振り出しの際には、直前の地面を蹴る動作で足が前に運ばれて、振り出しで膝が伸びていく運動に膝伸展の筋力は関与しない、という話でした。

では、その振り出した足が、着地する際にはどのような働きが大事なのでしょうか。もう一度、前回の動画を見てみましょう。

もっとみる

位置エネルギーで歩く機械

2011年に国際福祉機器展で紹介された、自動歩行する機械をみたことがありますか。

もっとみる

エビデンスと経験値の間

先日、友人がこんな質問に答えていた。真摯な答だ。

さて、小学生は筋トレすると背が伸びなくなるのだろうか。コメント欄を見ると、これではよくわからない、もっとエビデンスを出せ、調査しろ、とある。なるほど読む側はそう捉えるのだなと興味深かった。

では「小学生は筋トレすると背が伸びなくなる」の信用に足るエビデンスとは何であると考えられるだろうか。

今の科学的アプローチの条件で一番信頼性が高いと言われ

もっとみる

SOM IES バイオメカニクスでスクワットを検証する

バイオメカニクスでスクワットを見ると、何が重要なのか?をお話しした講座の録画になります。
運動は重心のコントロールが要なので、重心位置を変えてしまう「重りを持った運動」というのは、スクワットのような単純なものであっても、身体の動かし方についての力学的な理解が重要になります。

理想的な動きに近いスクワットと、エラー動作を含んだスクワットを比較して、それをどのように力学的に読み解くか、というところま

もっとみる

”ストレートレッグ”阿部亮太の縦のスピードを極めろ!”シンプル・スプリントドリル”

姿勢を意識してまずはその場で行います。足首、膝をロックしたまま身体の真下に接地させます。
地面からの反力を感じて、少し跳ねるようなイメージで動作します。
感覚を掴んだら、少しずつ前に進みます。蹴りに行かずに斜め後ろに「ポンっ」と短くプッシュします。
最後に実際のスプリントに移行させます。

注意
ここで紹介されているエクササイズを実施する時は安全に留意して十分なウォームアップを行なった後に行うこと

もっとみる
ありがとうございます!!楽しいコンテンツ出していきます!!
4

感じているのは「力」、見えるものとのズレ

F=maという運動法則について、「バイオメカニクスの基礎」で学びますが、このFを感じている感覚はあるでしょうか。床反力として感じられるこの「感覚」は、実は見えている「位置の変化」や「速度」とはズレがあります。なぜなら、速度の変化率とも言える「加速度」こそがリアルタイムで感じている「力」であり、その加速度の積分、つまり時間に伴う積み重ねによって速度が生まれているからです。

もっとみる

"ハイニーラン" 阿部亮太の縦のスピードを極めろ!”シンプル・スプリントドリル”

ハイニーラン(ももは上げにいくな!)

はじめに
よくあるメジャーなエクササイズのももあげですが、膝を引き上げる意識でなく、「高いところから脚を振り下ろす」ということに特化したエクササイズであると言えます。そもそもももあげというネーミングが誤解を生んでいるようです。実際のスプリントの際は、モモを前方にスイングする意識をもってください。モモをあげて走ると全くスピードが出ません。ご注意を。

やり方

もっとみる
ありがとうございます!!楽しいコンテンツ出していきます!!
1