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映画レビュー いま、会いにゆきます

今回の映画レビューは2004年公開の「いま、会いにゆきます」。

原作は市川拓司のファンタジー恋愛小説で、竹内結子、中村獅童が出演している作品。

物語は亡くなったはずの主人公(竹内結子)が、雨の季節に家族の元に戻ってくるのだが、戻ってきた主人公は記憶を無くしていて…というファンタジーな世界観のお話し。

物語的には主人公が記憶を無くして…という設定だから、結構「何でもあり」という感じのご都合主義的な感じの物語が続いて行く。前半で亡くなったはず主人公が戻ってくること自体がすでにファンタジーだし、中盤でなんとか良質なドラマを繰り広げられるのでそれなりに見れるのだが…。

ただこの物語が転機を迎えるのは後半で、主人公の夫(中村獅童)が主人公の残した日記を読んだところだろう。ここから一気に答え合わせの様な形で進んでいき、そこで前半、中盤で都合よすぎる物語が感動の物語へと変貌していく感じが良いと思う。特に一度最後まで見終わった後、2度目に見るとほとんどのシーンで綺麗に繋がっている事が分かる。あまりにも綺麗に繋がり過ぎて…という所もあるのだが、それでもすべてが繋がっている事を理解した時に感動を覚えた。

主演の竹内結子はこの頃「黄泉がえり」「天国の本屋」などですでにある程度の女優の地位を得ていて、この作品でさらに評価を上げた感じ。個人的にも好きな女優さんだったが残念ながら2020年にお亡くなりになられた。今になって思えばこの作品に出演の前後は亡くなる設定の役どころが多かったな…と改めて思わされた。



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