君たちはパスタの茹で汁に塩を入れるか
創作に出てくるパスタといえば。
村上春樹の小説を思い浮かべる人が多いのではないか。個人的に印象深いのは『ねじまき鳥クロニクル』の冒頭である。異論は認める。
もちろんねじまき鳥以外にもパスタを茹でるシーンが出てくる創作物はたくさんある。
しかしである。ちょっと気がついてしまったことがある。
パスタの茹で汁に塩を入れているシーンというのはなかなか描写されない。
もしかすると、世の中ではパスタの茹で汁に塩を入れない人が多数派なのだろうか?
不安に駆られた私は、すぐさまGoogleで「パスタ 茹で汁 塩」と検索をした。
なんと、予測変換に「パスタ 塩 いらない」が混ざっている。割と上位だ。
しかし、その他はほとんど私の味方のようだ。
私と一緒に不安に駆られた皆さん、安心してください。大体の人は(塩を)入れてますよ。
世の大勢は塩を入れている(と思われる)。
さて、ではなぜ創作ではパスタに塩を入れないのだろうか。
もちろん、塩は行間で入れられている可能性もある。映像作品だったらカットされたのかもしれない。
それはわかる。別に塩を入れたことを説明する必要はない。
塩分濃度は約1%くらいにするといいですよーということは、料理本に書いてあればそれでいいのだ。
ちなみにだ。
私は塩を入れない派の人を実際に知っている。
昔飲食店でアルバイトをしていた時の上司がそのタイプだった。茹で汁はソースの濃度調整に使うのに塩を入れちゃったら味付けがしづらくなるという理由だった。
割と合理的な話だった。
もしかすると、創作物の作者も皆さん同じ理由で塩を入れないから、その描写がないのかもしれない。
答えは出ないままである。
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