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Jun Yamamoto 音楽を語る(2)

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クラシック音楽のいいとこどりをして語ります。
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2019年3月の記事一覧

Theremin/Cello Duo Improvisation Project No.1

少々、毛色の変わった話題ですが、テルミンとチェロの即興演奏セッションをプロデュースさせていただいたのでご紹介します。

ほぼ半日をかけてテルミンとチェロのデュオによる完全インプロヴィゼーションセッションを敢行しました。テルミンの演奏は三毛子、チェロはKei Yamamotoによります。譜面なし、事前の打ち合わせなし、完全なぶっつけ本番の即興演奏となりました。

ほぼ1時間程度の演奏を録音しましたが

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クラシックの文脈における裏コード(sub-chords)

ポピュラー音楽でいう「裏コード」sub-chord というのはトライトーン(増4度=減5度)離れたドミナント7thコードのことであり、II-V進行において、Vを裏コードで置き換えることができる。たとえば、

Em7 A7 Dm7 G7 C というコード進行の場合、A7とG7を裏コードに入れ替えれば、

Em7 Eb7 Dm7 Db7 C となり、バスは半音ずつ下がってくるラインを形成する。

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4-voice Canon at 6th descending 6度の4声カノン

同度およびオクターブを使った4声のカノンはまがりなりできた。まがりなりだけど。では、他の音程の4声カノンもできるのではないか。

他の音程の2声カノンあるいはそれに自由声部を加えたものは大バッハがたくさん書いているが、4声はあるのかな。知らないだけ?

やってみました。

6度ずつ下がって入りが4回ある4声カノンです。まがりなりだけど(笑)。

入りは4小節ごとで、c mollからスタートして、E

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