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地球環境を守るため、我が家が実践している食品購入ルールとは?👉でも自給率が低い😢出来ることはある~♬

食材を遠くから輸入すれば、輸送時に二酸化炭素が出てしまう!
温暖化がさらに進んでしまう!

対策1:出来る限り地産地消
対策2:それが難しい食材はせめて少しでも距離的に近い国からの輸入食品を買う

という2段階で買い物をしています。

環境意識の高い友人宅で触発されて、更に我が家を進化させようとしております。(ここ数回の記事は環境問題関連の記事にしております)


その友人は、果物売り場で地球の裏側から運ばれてきたオレンジを見て、
「そんな遠くから運ばれた果物を買う理由は全くない!国産のものがあるのだから!さらに地元のものすらあるのだから!」
とスーパーで熱く語っておりました。

これ、対策1だけで済む割合が少ない日本の現状に愕然とします💦
対策1で終わるのがせめて半分以上なら良いのですが、加工食品なども見渡すと、そうはならない😢

なぜなら、日本の自給率が低すぎるからです!(# ゚Д゚)
仕方なくないレベルで低い!

国土が狭い、島国など、似たようなヨーロッパの国々と比べても低すぎる。(下の方にスクロールすると国別比較した棒グラフがあります)

★ カロリーベースの食料自給率

一つの「ものさし」が「カロリー」です。食料は人間が生きていくために欠かすことのできないものです。この食料安全保障の観点から、最も基礎的な栄養価である熱量(カロリー)に着目したものが「カロリーベースの食料自給率」です。
直近(令和元年度)の値は、国民1人1日当たりに供給している全品目の熱量の合計(供給熱量:2,426kcal)に占める国産の熱量(国産熱量:918kcal)の割合を計算し「38%」となっています。

農林水産省HP

管理栄養士として質問されることの一つに
「栄養的に何が一番優先ですか?」
というのがあります。

急な食欲不振の時、災害時などに必要になる知識です。

答えは、たんぱく質ではない!

👉「エネルギー(カロリー)です」

と、お答えします。
動物として、消費しているエネルギー量を食べて摂取することが最も大事です。短期間なら良いですが、長期間にひどいエネルギー不足があると、動物として弱っていきます。

相対的エネルギー不足と言われる状態はよろしくない。
◆消費カロリーが多すぎる(スポーツをする人に多い)
◆食べる量が少なすぎる
どちらのケースでも生じてしまい、弱るのは同じです。

その結果、
①免疫力が下がる⇒感染症リスクが上がる
②女性だと生理が来なくなる
③鉄欠乏性貧血が鉄をとっても治らない
④抑うつ状態になる
⑤ケガしやすくなる

などが起きるリスクが上がります。

日本は、カロリーベースで、38%しか自給できていないので、輸入できなくなったら、もう本当にアウトです😭

エネルギー源は、炭水化物の糖質、脂質、たんぱく質の3つなのですが、炭水化物源の米の自給率だけでも死守することが大事!だと思います。
そのために、ご飯の消費量をその他の主食より、我が家でじわっと増やしました。

品目別に見ると以下のようになっています。

参照:農林水産省HP

下の棒グラフで、他の国との自給率の比較も見てみましょう!
イギリスは65%です。
山だらけのスイスでも51%です。


参照:農林水産省HP

日本での自給率は1965年には70%以上ありました。それが、どんどん下がって今に至ります。

要因の一つが、食生活の変化です。
主食の米の消費量が、その当時と比べて半分以下になっていること。
・洋風化して、肉類や乳製品、油脂の消費が増えたこと。


畜産物は、エサの自給率を加味すると自給率が低くなります。油脂類は原材料を多く輸入しています。

この食生活の変化は、ちょうど良いレベルを現在通り越しています
栄養的に、ベストな状態ではないんです。

日本人の死因の半分強が食生活を含む生活習慣が原因とされます。
2019年の国民健康・栄養調査の結果、肥満率(BMI25以上)は、男性33.0%、女性22.3%です。
40~74歳の男性の2人に1人、女性は5人に1人がメタボリックシンドロームに該当しています。

環境にも健康にも良くない食べ方をしているのが現状なんです😢


広大な土地が無いから小麦や大豆を効率よく作るのが日本では難しいのだという言い訳的なことが農林水産省のホームページに書いてあります。外国と同じ水準で作るのが難しいのだというのです。

広大な森林を伐採して、広大な土地で油脂類の材料を作る農業のやり方自体が、環境負担が大きいことが指摘されています。よその国の環境を破壊していることを無視して、安くその油脂を仕入れている日本。それもよろしくない。
その環境負荷の大きいタイプの農業が日本では無理だから、日本では自給率が上がりませんという言い訳的な記述が農林水産省のホームページにある……。とても残念です。あのやり方をただ推進したらよいわけではないのは、ちょっとでも環境問題を学んだらわかることなのに……。

日本の食糧生産システム!
将来、どういう方向に行こうとしているのか、全然見えてこない農林水産省のHPは、本当に読めば読むほど気持ちが暗くなりました。


いろいろ、難しいなら仕方ないね。
出来ることはないね。

では済みません!

健康で美味しく&地球にも優しい食べ方を真剣に考えなければいけない時代に入っています。一人ずつが考えて行動する時代です。政府先導で言われた通りに何でもすれば良い時代ではない!

SDGsの内容は、少しずつ教育現場でも話題になっています。
それが家庭にまで入り込むように、
「出来ることを探して少しでもやってみる!」
というのをモットーに活動していきたいと思います。


買い物は選択の連続です~♬



👉家庭で口にしているその食品の生産地や生産方法、輸送距離など、話題にするところからスタートするのが良いかと思います。

同じオレンジを買うのにも、
・国産
・外国産

があった場合、いつでも安い方を買うのではなく、少しでも余裕があるなら国産を買い、国産の中でも産地が自宅に近いものを買う。
外国産を買わざるを得ない時には、南アフリカとか南米とか遠くからではなく、少しでも距離的に近い国から買うことを心掛けてみる。

そういう姿を子どもに見せることも大事な教育だと思います。なぜ、一番安いものを買わないのか、食卓で話をするのも大事です。

学校で何でも学ぶのではなく、家庭から出来ることが食事の改革の要になるかと思っております。親の姿を見て、子どもは育ちます。(良い面も悪い面も💦…自分の身で考えると頭を抱えたくなりますが、努力することがまず大事!と自分に言い聞かせております)

人の意識が少しずつ変わることで、政府の作る政策も変わります。希望を捨てず、今日も我が家で&自宅外でも出来ることを探します。

読んでいただきありがとうございます💖
食料自給率を上げようという雰囲気が高まりますように💛

はつみ|管理栄養士|プラントベースの栄養と料理@ベジ広間の縁側








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