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年収を増やしたい

『年収を増やしたいです。どうしたら良いですか。』
【note】や【Instagram】ではない、現実世界で私が良くいただく相談の1つです。


そう考えるに至った理由は人によって様々ですが、お金は無いよりもあった方が良いのは事実。
年収が500万円を超えようが、1000万円を超えようが、もっと稼ぎたいと思えることは良いことですし、罪なことでも悪いことでもありません。
『お金が全てではないでしょ。』なんて綺麗事は私の頭に浮かぶことが無いので、毎回相談者が様々言いたいことは痛いほど理解できます。


では、どうやったら収入が増えていくのでしょうか?


ライバルと戦って勝っていくなら、自らの仕事の質を上げていくこと。
誰にも真似できない、時代に合致したSpecialな仕事ができるようになれば、自分の仕事の価値は上がっていきます。
ライバルを避けて戦うなら、これから儲かる可能性のある仕事、或いは儲かり始めたばかりの仕事を選んで実行すること。

今でこそ、私がこのような相談事を受ける立場になりましたが、10年以上前の20代前半の時は年収が100万円あるか無いかといった様な状況で古いアパート住まい、極貧生活を送っていました。

当時、まだまだ志半ばの私は朝から晩まで働くために食事を必ず摂らなくてはならない。
それなのにお金がない。
社会保険料、雇用保険料、アパートの家賃と管理費、携帯電話料金、水道光熱費、その他諸費用を支払ったら手元には1万円も残りません。
貯金どころではなく、某100円ショップでシリアルを買って凌ぐ毎日でした。

空腹を満たすことよりも、必要な栄養素を摂取することを最優先にした苦肉の策です。
同級生や知人の結婚式や披露宴、同窓会や忘年会に呼ばれても、ご祝儀や参加費を払えない私には参加する権利なんてありません。


学生時代、毎日飽きずに一生懸命鍛えていた身体は徐々に細くなり、それと比例して自信も失っていきました。



当時の【底辺サラリーマンの自分】と今の【営業本部長の自分】。
収入が飛躍的に増えた原因となった違いは【能力の差】でもなければ、【容姿の差】、或いは【10歳ほどの年齢の差】でもありません。

大きく変わったことはたった2つだけ。
自分と向き合い【自分という存在】を良く知るようになったこと、【努力の仕方】を考えるようになったこと。


私は早生まれなのもあって、学生時代や社会人になってからの数年間は今一つパッとしませんでした。
幼少期から頭と心に刻み込まれた"どうせ負ける、どうせ勝てないの先入観"に悩まされ続けたのです。


早生まれだとか、遅生まれだとか結果には関係ないと仰る方、考えている方も少なからずいるはずなので、ここではその話を棚上げさせていただきますが、とにかく私は【本気でやってもいないのに、自分の限界を勝手に決めてしまうという病】に侵されていました。
『自分にはどうせ何にもできない』と考えていたのは、自分のことを良く分かっていないことが原因であり、実際には【何もできない人】なんてこの世にいないのです。

例えば自分が自転車を運転していたとします。
日本人で自転車に乗れる方であれば、ペダルを本気で漕いだことがないという人はあまりいないはずです。

そして、ペダルを本気で漕いだことがある人ならば、自分が自転車を使えばどのくらいのスピードを出すことができて、どのくらいの時間、最高速を継続できて、そのためにどれだけ体力を消耗するかを知っていますよね。

【自分が本気で自転車を漕げば、目的地までどのくらいで到着できるか知っている】…ということは、到着時間から逆算して自分の出発時間を考えることができる。
自分より自転車を速く漕げる人がいれば、その人と自分の間にある差を正確に見分け、分析することができる。
直接的な言い方に直すと、【遅刻という失敗をしないための手段を考えられるだけの知識を持っていて、かつ、自分より自転車を速く漕げる人に勝つ方法を考えるチャンスを持てる】ということです。

自分が本気で自転車を漕いだ時、どのくらいのスピードが出るのかを知らない人は自転車を速く漕いでいる他人を見て、『あぁ、あの人は速いな。凄いな。それに比べて私なんて…』と落ち込んだり、或いは比較対照を知らないくせに『あぁ、大したことないな』と自らを過大評価し勘違いをして負ける。自分を知るというのは自分の力を知ることにあります。


身体を鍛えることが嫌いで苦手なスポーツ選手は頭を使って勝つ。
身体が小さく、筋力が弱い野球選手はホームランを狙わず安打(ヒット)と走塁で勝つ。
接客業に就いたのに他人と話すのが苦手な人はお客様と無駄な話をせず、表情や言葉使い、発声を感じ良く、仕事の話だけしっかりすることによって勝つ。
ルックスに自信のない芸能人は演技を磨いたり、人を笑わせる能力を伸ばして勝つ。
打たれ弱い格闘家は相手の攻撃を上手く防ぎ、相手の打ち終わりを狙って勝つ。


詰まるところ、人は他人に比べてしまえば必ず劣る能力が存在します。
その【他人より低い能力】を周りと比較して劣っている能力だとして自らが認識できていること、そのハンディキャップを背負っていながら勝つ方法を考えること、いずれも大成するために必要なことです。


勝負で勝つために大切なのは能力で劣る相手に対して【どのくらい劣っていて、その差を埋めて勝つためにはどうすれば良いのかを考えるチャンスを設ける】ことができるかどうか。


確かに人間には個々それぞれの限界というものがあります。ある1つの能力だけピックアップして見比べたら、自分が周囲にいる他人よりも劣っているかもしれない。
残念ながらそれが事実であり、紛れもない真実です。それが当たり前なんです。

しかし、周りと比較して【自分の能力が劣っている】から【負けて当たり前】というわけではありません。
収入を増やしていくためには負けたままではいけない。周囲よりもSpecialな仕事ができるようにならなければいけません。


世の中には"下克上"や"大金星"という言葉があります。


力が劣るはずの者が勝つこと。大きな力を持つはずの者が負けること。
いずれも現実社会であり得ることなんです。誰にでも勝てるとは言いませんが、勝てる相手には勝たないといけません。
それが収入の増加に繋がっていきます。

戦国時代も近代的な戦争も、自分が持ち得る力で相手を負かすためには真正面からぶつかることが正解ではない場合が多々あります。
勝つためには【王道が全てだ】という考えでは茨の道となります。人生のうち人が仕事に力いっぱい取り組める時間なんてたかが知れていますし、自分が時間を消費している間、ライバルだって同じ量の時間を使うことができるんです。

無駄に時間を消費して大成する可能性を低くするよりも、自分が何をすれば勝てるのか、勝つ方法を考えるべきです。

【力を持つ者】は初めから力を持っていたわけではなく、勝ち続けたから力を持ったのです。いきなり大きな力でライバルを圧倒できたら格好が良いのですが、そうはいきませんよね。
強くなるためには先ず”勝つ”必要があり、勝つためには勝つための戦略が必要です。
勿論、一定数は様々な条件が重なったことによる奇跡は存在しますが、大多数の結果は勝者側の戦略や努力が強く影響しています。

更に一歩進んだ話【自分の仕事を進化させる方法】、【これから儲かる可能性のある仕事や儲かり始めた仕事の探し方】はまた別記事に記述していきますので、ご指導ご鞭撻・フォローを宜しくお願い致します。

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