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「北欧、暮らしの道具店」 さんが公開したドラマ 「青葉家のテーブル」 を観た。

 「北欧、暮らしの道具店」というネットショップがある。言われなくても知っているよって人がたくさんいるかもしれない。

 社長の青木さんと店長の佐藤さんのご兄妹が2人ではじめた北欧雑貨のネットショップはあっという間に大人気になり、スター街道を突き進む(「スター街道」って言葉をはじめて使った気がする。)その後、スタッフの方も増え「北欧、暮らしの道具店」は多くのネットショップが憧れる存在になり、運営会社のクラシコムのワークスタイルは多くの人に影響を与えている。

 ぼくは以前から青木さんと佐藤さん仲良くさせてもらっていて、たまにふらっとオフィスに遊びに行かせていただいたり、ご飯をご一緒させていただいたりしていた。確か、初めてお会いした時は、とあるプロジェクトでお詫びに行った時というのはここだけの話だ。

 ロジカルでおちゃめな青木さんと、スマートで情熱的な佐藤さんとお話をしていると背中がしゃんとするんだけど、とてもほっこりした気持ちになって、あぁ、このお2人が会社をやるのは必然だったんだろうなぁと思う。そしていつも兄弟がいない僕はお2人のやり取りを見て、少しうらやましい気持ちになる。

 前置きが長くなりすぎた。そんな「北欧、暮らしの道具店」さんがドラマを公開するという。主演は西田尚美さんらしい。なるほど。

なるほど・・・。

え?

え?

ええええええええ???

 思わずデスクで飲んでいた屋久島グリーンティーを吹き出しそうになってしまった。チョ、マレヨ!(← ホリがモノマネするキムタク)ネットショップがドラマをやるっていったいどういうことだ。よくわからない。何か開けてはいけない箱をあけるような、そんなドキドキした気持ちで Youtube の再生ボタンをおした。

 映像を見てしばらくの時間。ふと気づいたら、右目の端っこがじわっとにじみはじめた。正直に言います、まさか泣くなんてこれっぽっちも思っていませんでした。

 以下、ドラマの回想。

ーーー<回想>ーーー

 あ、リク君は左利きなんだ、さらに箸の持ち方が変なところがすごくいいなぁ。役作りでやってるのかな。山下くんに少し似てるな。自分の子供がもし同じように友達が全然いなかったらどう思うんだろうなぁ。

 あれ、このカセットテープレコーダー、中学生の時に親父に買ってもらったやつと全く一緒だ!風呂場に持ち込んでビートルズを聞いたり、下手くそなギターと歌を録音したのもこのレコーダーだったな・・・懐かしい・・・。

 あはは、黒板に青木さんと佐藤さんの名前がさりげなく書いてあるよ。それにしてもこの家にいる人の関係は不思議だなぁ。こういう生活もあるんだなぁ。それにしても出て来るモノが全部ステキで全部美味しそうだなぁ。

 クラシコムの皆さんが初めて作品をみた時、どういう気持ちだったんだろう。青木さんは、佐藤さんは、スタッフの皆さんは泣いちゃったのかな?そういえばまだネットショップはじめたばかりの頃、部屋の押し入れに在庫をおいて発送作業をひたすらやっていたっておっしゃってたなぁ。その時にこんなドラマを作ることになるなんて思わなかったんだろうな・・・あれっ・・・にじむな・・・目がにじむな・・・あのカセットレコーダーどこかにあったかな・・・ぐっっ・・・ (T_T)

ーーー</回想>ーーー

 ぼくもネットショップ、EC に携わる仕事をしていて、そこそこたくさんのネットショップを見てきた。そしていわゆるネットショップの教科書と呼ばれるような本もたくさん読んできた。ただ、どの教科書を読んでも、「ネットショップはドラマを作ってみましょう」なんてことは書いてない。書いているわけがない。

 クラシコムさんは、ネットショップという枠組みをひょいっと越えて、もはや到達できない領域へと行ってしまった気がする。当然これは誰もができるものではない。

 先日、青木さんがこんなツイートをされてた。

こんなワクワクしてビジョナリーな話あるだろうか。

 いつの日か、カンヌの式典で少し居心地がわるそうにはにかんでいる青木さんの映像を見るのを楽しみにしています。

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