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(N1でも)くるしゅうない、ちこうよれ精神。

先日、社内スタッフの勤怠管理ができるアプリ「タイムカード」をいつものように提案していると、お客様から「社内スタッフは別サービスで管理しているので大丈夫です。あ、でも弊社サッカースクールを運営しているんですが、生徒さん向けに使えないですかね?顔写真を撮影して出席するのだと子供も楽しんで使ってくれそうです。あとは、親御さん向けにメールやLINEなどで出席したよという通知がいったら最高なんですけどね~。う~ん(笑)」みたいな話があった。

結果的には、会社や店舗向けに作られている勤怠システムなので、導入の話にはならなかった。が、お客さんから出てくる”従来想定していないアイデア”が聞けるのは、とても楽しい。「この屏風の中にある虎を実際に出してみせい」という難題を突きつけられている一休さん状態。ニヤニヤ。こういうお客さんからの意見というのは、いわゆるN1なので全く売れるかどうかわからない製品が誕生するかもしれないが、めちゃくちゃ刺さる製品が誕生するかもしれない。声が増えたらやるんだろうけど、なかなかこういうのって何件集まれば「よし、やろう!」ってなるのか、わからんちんどもとっちめちん。とんちんかんちん一休さん。

今まで自分がやってきた仕事でも、求人広告制作会社では「『応募する』ボタンをなくすことできない?応募って求職者からすると、ハードル高い気がするから『話を聞いてみたい』って名前に変更できたりとか。」という話があったり(いまwantedlyさんがやっていますね)、フードデリバリーサービス会社のときは「地域的にデリバリー需要が高くてすぐ配達員不足になる。通常手数料より高く支払うから配達員を優先的に回してほしい。」とか。

こういう意見を出してくれるお客さんと話してると、「○○はできないが代替案として△△なら出来そうかも」「おー!じゃあ一旦それで!でも本当は○○したいんよね~」「会社なので1件の意見では実現難しいですね。あと数件同じような要望を持つ企業さんがあれば。紹介よろしゅうたのんます。」という流れが出来る。新機能を待望する仲間集めに協力してもらう。

むかーし、ファッション通販サイトのZOZOさんがやっていた「ZOZOTOWN改善計画」(現在終了)という、一般ユーザーからの改善要望などを”見える化”して、改善要望に対してユーザーが「賛成」「反対」が投票できるシステムがあった。当時、自分はベンチャー企業在籍してて、サイトリニューアルをしている真っ只中ということもあって、使えるアイデアは参考にしていた記憶。社内で意見を出していくのは当たり前、ユーザーからの意見を参考にしてもらえて一緒にサービスを作っていくのって、なんだか美しい。

※そういえば、スマレジにも似たようなのがあったなと、書いてて思い出す。あぶねぇ。美しかったです、うちの会社。

「無料プランで出来る事を増やしてほしい」という意見もあるかとは思いますが、利益が出ないことにはサービスの継続ができないので、有料プランに対してどういう機能が増えればユーザー獲得できるのか。こういうアイデアを頂戴できると回り回って無料プランで出来ることが広がるかもしれませんんね。うむ。

なんにせよ、まわりから応援してもらえる会社にしていかなきゃと思い、
今後も営業活動を取り組んでいきます。

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