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読了「大人になれない」まさきとしか

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学校から帰宅し、母親に捨てられたと知った
小学生の純矢。母の親戚・歌子の家に預けられたが
そこはデブ女、無職の中年、67歳の引きこもりや
毒親の老婆など、純矢が「生きている価値ない」と
思う大人の吹き溜まりだった。
捨て子の自分も同類だと不貞腐れていたある日、
「歌子が双子の姉を殺した」と聞き探り始めるが。
大人になれない大人たちの感動ミステリ。

幻冬舎文庫 339ページ
読了カラーイメージ 淡紅藤(あわべにふじ)
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以下より、ネタバレが含まれる場合があります。

これは好みが分かれるだろうなー。
私は嫌いじゃないです。

太助や江口のように、あそこまで他人に
お世話になってる人はなかなかいないだろうけど
過去の栄光を引きずっててグズってる人は
現実的にいるから純矢があんな風に言うのも
分からなくはない。

こういういつまでも進めないひとに限って
「こどもは~…」とか「私の何が分かるんだ!」
とか偉そうなんだよね~…😅

でも皆1本の道を歩いていたところから
それぞれの前に道が出てきてから
サクサク読めた!
終わりがもったいない気もしなくもないけど
逆にこれぐらいの方がよかったかもしれない。

歌子の家のような居場所があれば、
きっと大人も自分の歩く道を
ゆっくり探せるかもしれないな。
無視されずに、かと言って
無駄な干渉もしてこない
あの関係性がいいんだと思う。

あまりキレイな背景ではないけど
好きな人は好きだと思う。

この新生活の時期に読んでみると
心を救われるかもしれません。


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