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今この瞬間、子どもを守れるのはあなただけ

NPO法人日本ホームチャイルドケア協会の
SNSを主に更新している森崎です。

いつも見てくださってありがとうございます!
イイねや見てるよ、のお声を励みにしながら、
私自身も日々、訪問保育のお仕事をしています。
(訪問保育のお仕事を始めて、この4月でまる15年を迎えました)

今日は3月に行った、防災についての勉強会のレポートです。

災害から子どもを守る「意識」と「知識」

ここ5年ほどで訪問保育の企業やマッチングアプリが増え、
それに伴いベビーシッターとして活動されるかたが10年前に比べてかなり増えたこともあり、

正解もマニュアルもない訪問保育だからこそ防災や減災についてあらためて見直し、知識と意識を身につけることで大切な人や自分自身も守るということにつなげてほしい


という想いで、防災と減災に関する勉強会を企画しました。


東日本大震災から10年

少しだけ私のことを書くと、3月11日14時46分、仙台の一番町のアーケードの中にいました。突然の大きな地震に悲鳴をあげながら、建物の中で亀裂の入る壁を横目に生きるか死ぬかの想いで歪んだドアを必死でこじ開けて外に飛び出しました。

当時のことをブログに書き残しています。
 ”震災からの歩み” というテーマでカテゴリー分けしているので、こちらをお読みいただくと、リアルな当時のことを知っていただけるようになっています。

当時、全国から来てくださったボランティアのかたや自衛隊や警察、医療従事者の皆さん、それから阪神大震災を経験した皆さんが発信してくださったたくさんの知恵にとても助けていただきました。

今年東日本大震災から10年という節目で防災について関心が高まっている今、あらためて見直すきっかけにし、

それから、

過去に受けた恩を未来に返すことで、
当時助けてくださった皆さんへの恩返しにもなったら良いなと思い、
協会の企画担当に相談し、お願いして実現した勉強会でした。

講師には保育士であり、防災士でもある
おくむら政佳さんをお招きしました。

震災後、たびたび宮城に足を運んでくださり、
子育てのこと、保育のこと、防災のこと、
様々な事情をよくわかっているおっくんに来ていただけることに
心から感謝いたします。


もしまた、災害が起きたら皆さんはどうしますか?

どのルートで、どうやって避難しますか?
回線がつながらない状況で保護者の方とどう連絡を取りますか?
何をどのくらい準備して、何を持ち出しますか?

保育園や会社と違い、個人宅や訪問保育では決まったマニュアルはなく、
意識も知識も方法も、個人に任されているのが実情です。

そして住んでいる地域や訪問先の規模によって、
災害への備えの仕方は違いが出てくるところ。

今回は日頃感じている疑問や不安を皆さんと話しながら進めていき、
おくむらさんに災害の種類やすぐにでも準備できることなど、様々な事を訪問保育の視点を入れながら教えていただきました。

あらためて知らなかったこと、知らなくてわからなくて諦めてしまっていたこと、なんとなくひとくくりに考えてしまっていたことがたくさん!

私自身は東日本大震災を経験して、それからというもの、防災・減災についてはかなり勉強して備えてきたつもりではありましたが、あらためて防災に対しての備えと意識をアップデートする機会になりました。

今この瞬間、子どもを守れるのはあなただけ

そう、今この瞬間、目の前の子どもを守れるのは私だけ。

じゃあ、訪問保育先で災害が起きたらどうする?

10年前のこと、少しだけあらためてここで振り返ると、今でも信じられないというか、1000年に1度の災害が自分自身に降りかかるなんて。
昨日のことのように思い出します。
目の前で落下したブロックで人が亡くなり、田んぼや道に大きな船が横たわり、避難所で寝泊まりし、友人のご家族が何人も亡くなりました。まだ見つかっていない知り合いも。雪が降り、体温が維持できなくて低体温症になり、激しい過呼吸と止まらない冷え、下痢に苦しみ救急搬送されたことも。

嫌だけど、きっとまた、災害は突然きます。
もう誰も死んでほしくない。

訪問保育に特化した防災マニュアルを作りたい!

この勉強会で皆さんから出た意見や感想

・保育園だと定期的に行う避難訓練を、個人宅の訪問保育で行うとしたらどのような仕組みで取り入れたら良いのか
・子どもたちや保護者の方に、家庭での防災についてどう伝え、防災意識のずれをどうコミュニケーションで埋めていくか
・意識が変われば伝え方も変わる
・Maps.me(オフラインでも使える地図アプリ)をダウンロードし、訪問先の周りには何があるか事前に知っておくことが大切
・防災訓練を実際に年に1度は取り入れてみる。例えば、避難ルートを子どもと一緒にお散歩してみる、等。
・緊急時カードを作る。同じものを2枚。それを保護者と保育者側で共有。

ここでの学びや意見を参考に今出来ることの一つとして、協会としても、防災マニュアルを作ってみることにしました!

そこで、一緒に作ってくれる仲間を募集します。

まずはざっくばらんに防災について感じていることをシェアしあう場を作りました。

★4月29日(木)21:00-22:00

家族の変化、家庭の変化、地球の変化、社会や情報の変化
様々な知識が求められている今だからこそ、
ベビーシッターさんはもちろん、保育園勤務の保育者さんや、保護者の皆さん、様々な方からのご参加を心待ちにしています。

参加を希望される方は、SNSのDM、またはコメントをお願いします。
当日までにzoomのURLをお送りします。

いただいたサポート費は、訪問保育のインフラ化と、勉強会等の活動費に使わせていただきます。よろしければサポートをお願いします。