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死刑を肯定するくせに自衛権は放棄しようという矛盾大国

※過去の投稿転載内容です。ご注意ください

 (2014年7月3日 0時46分 ShortNoteからの転載記事)

本当にただひたすら毎日イライラする集団的自衛権問題。
いろいろ問題があるのだが、問題が低レベルすぎて何から話せば良いのかわからなくなる。
まずだ。理解できない内容を一つ一つ上げていこう。

①集団的自衛権=戦争反対!?

ん? 集団的自衛権の問題ですよね?自衛権の問題と何故戦争がイコールになるの?

そもそも、多くの勘違いした人たちがこれがきっかけで戦争するというのですが、そんなことが許されたら世界中の国すべてが戦争してますよ。先進国と言われる殆どの国、アメリカ、ヨーロッパ諸国が持つ権利ですがアメリカ(イラク戦争)やイギリス(フォークランド紛争)以外は自衛のために他国に攻め込んだ試しは第二次大戦以降ほとんどありません。せいぜい、イラクがクウェートに攻め込んだことぐらいであとは大抵昔から続く地域紛争の話です。

自衛権とは自分の身を守る権利のことです。要は反撃する権利。それを明確化するかどうかということです。

では、しなければどうなるか?

攻め込まれても反撃する権利がない国家。つまり、やられたい放題。

目の前で家族が殺されようが、友人が殺されようが、恋人が殺されようが反抗しないということです。

仮定としてそれを全国民が望み、それで良いというのであれば良いでしょう。

ガンジーの寛容の精神に基づいて殴られ続けることで反抗の意思を貫く根性と理念があるのであればこの国は世界に大きな指針を示すことができるかもしれません。

でもね。この国。犯罪者に対して死刑認めているんですよ。

つまり、罪を犯した人には死を持って償うべきだという発想があるんです。

そんな人たちが、目の前で家族が殺されて黙っていられるとは思いません。

矛盾だらけです。

相手に何されても構わないという気概がある方のみ、自衛権の放棄の話をして欲しい。
そうでなければ、人に何にされようが許す気概もない、綺麗事を並べて自己満足している人だということです。

あと、個別的自衛権で良いという人もいますが、この問題は別の話です。

そもそも日米安保が成立した時からの問題です。そして、もっというと個別的自衛権はアメリカに頼らない時に成立する話であって、空母を持たない現状の日本の制空権維持は尖閣諸島まで行くとアメリカ無しには不可能です。

もし、それでも個別的自衛権にこだわるのであれば膨大な防衛費用と軍備を備えて中国と対峙する防衛軍事力を備えるということです。個人的な意見ではむしろ、こっちのほうが戦争起こる可能性を高くする気がします。

②戦前、なぜ日本は戦争しなければならない状態になったのか?そもそも戦争とは何か?

戦争とはそもそも自分たちだけではコントロールできません。それは相手もそうです。
つまり自分たちの意思だけでコントロールできるものではありません。

戦争状態というのは自分たちが攻め込む意思がなくても相手に攻め込まれ場合自然発生します。また、これは攻め込まれるという表現にしましたが、挑発行為なども含まれます。もっと厳密に言えば条件が重なれば相手が戦争しなければならない状態に集団で追い込むことも可能ということです。

日本の第二次世界大戦に突入する細かい説明は省きます。幾分、抜粋するのでわかりにくい箇所があるかもしれませんがご了承ください。

大きな流れとしては、明治維新の時の不利なアメリカとの外交条約から事は始まっています。政府はこの不平等条約を解決にするため長い年月がかかりました。因縁はこの時から始まっているのです。

その後の日本の経緯を言えば、もともと資源がない国が工業国家としてヨーロッパやアメリカと対等に渡り歩くために明治に入って以降尋常じゃない努力(富国強兵)をした結果、工業製品の品質は欧米に引けを取らなくなり、ロシアにも中国にも兵器の製造技術で勝り、日露、日中戦争で勝ちました。しかし、日本人が戦勝でうぬぼれていた矢先、植民地政策でヨーロッパにアジアを先越された大国アメリカが目をつけたのは日本が日中戦争で手に入れて作った満州国です。自分たちが進出する為にアメリカは満州国を中国に返還するべきとケチを付け、日本はアジアに植民地を作ってきた張本人の欧米各国が形成する国際連盟から非難を受けます。当然ながら、灯台もと暗しの文句なんて受け入れられるわけないですからそれがきっかけで国連を脱退し、結果国際社会の中で孤立していきます。まあ、欧米諸国からすれば計算のうちだったのでしょう。その後、脱退を理由に唯一の原油輸入ルートのアメリカから輸出禁止という経済制裁をくらうのですが既に困窮していた日本国民は怒りが止まるわけがありません。国連の不条理な仕打ちに憤慨し、その原因を作ったアメリカの死体を蹴るかの如き経済制裁を許せるほど日本は資源も心の余裕もありませんでした。当然、日本は対外的にアクションをしないと困窮を解決できない国家的な危機に見舞われるのですが、その後日本がとったアクションが今の結果につながるアメリカの政治的圧力と仕打ちに対する報復の道、真珠湾攻撃と繋がっていくのです。

戦争するには長い理由があります。誰もが思いつきで行うのではありません。また、時代的な背景も大きく関係します。そして、その時点での正義のぶつかり合いが戦争を生むのです。どの国にも正義はありますが、相手の正義が必ずしも自分たちの正義になるわけではありません。正義は不偏ではないのです。戦争を理解するには正義の本質を知らなければなりません。

それを知らずして戦争を語ることは愚行であり、無意味です。

③人の国に攻め込む同盟国は助けたくせに、自分の国を守ろうとする同盟国は助けない

個人的にはイラクに攻め込むアメリカを手助けした時猛烈に自分は反対したのですが今回のようなデモは起きず、多分今回戦争反対とうたっている多くの方々はその当時やむなしとだんまりでした。結果、兵隊は現地に出さずとも何の毒ガスの証拠が見つからないまま、多くのイラクの一般市民を空爆で殺すことに加担したのです。同盟国とはいえ、自国の被害は無いうえ他国の侵略とも取れる戦争行為に加担しておきながら、いざ急激に悪化する領土問題の対策として自分の国の自衛の問題となると過剰に反応するのは戦後、中国や韓国の反応に対するアレルギーなのでしょうか?まったくもってこの国の判断基準が矛盾しすぎて理解不可能な状態です。
簡単な話です。

あなたの友人が理不尽な理由で第三者の人を殺そうとしていた時に反対もせず殺人に手を貸して、自分が襲われた時に友人が盾になってくれるにも関わらず、その人が攻撃されていても助けない。

それが今の日本です。

正直、キチガイですw

それ以外の言葉が見つかりません。

隣国と対等に話するために友人(アメリカ)の力を借りず、先制攻撃は絶対にしないがどんな脅し(武力)にも屈しない覚悟(自衛の意思)を見せ、友人(アメリカ)が暴挙をしそうであればその行為を止める位の覚悟をもつ。

日本にはそんな国になって欲しいと心から思うのです。

それができないのなら、尖閣諸島、竹島は諦めましょう。

多大な自国の海域を失いますがそれでいいですよね?

④平和とは平和と叫ぶことではございません。

自分は誰よりも平和主義者ですが平和という言葉は秩序から生み出されると知っています。その秩序構築は相互的な関係から生み出され、歴史的な背景をもとに乗り越えなければならない難しい問題です。ユーゴスラビア・ボスニアヘルツェゴビナの問題やパレスチナ・イスラエル問題は何十年、何百年たっても未だ解決しておりません。日本・中国・韓国の関係も元寇以来解決しておりません。そもそも、長い歴史の中で行われてきた行為を片づけることが許されたのは戦勝国のみです。日本はそれを理解して隣国と付き合い対峙するべきだと思っています。

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