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マインドフルネスで得られない”気づき”

以前の記事でも、マインドフルネス瞑想における大事な概念として、”気づき”の幅を広げること、今まで気づかなったことに気づくことができるようになる、とお話ししました。
”気づく”こととは、見えていたはずなのに見えていなかったものを認識できるようになること、また見えなかった景色を見る事ができる、と言い換えることもできます。
私もマインドフルネスをあらゆる場面で伝える際には、”気づき”の大切さは強調してお話しすることも多くあります。

その中で、昨今の情勢では自分で解決する事ができない場面という状況もたびたび出てくることがあります。
マインドフルネス瞑想を行い、今に集中することにより、気づき、そして閃きを見つけることができる場合もありますが、やっぱりできない場合もゼロではありません。

そもそも、見えている景色、見えていたはずなのに見えなかった景色というものは、自己の体験や経験、知識や認識、価値観の中にあります
それゆえ、大きな課題が生じた時にどれだけ瞑想し、考え込んでも解決の糸口が見えない場合は、自己のデータ(脳)に存在しない、という可能性もあります。
なので課題が生じたとき、「楽観的になんとかなる」と思える場合は起こりえる事に素直に対処していけばよいのですが、考えても考えても時間だけがただ過ぎていく場合もあることでしょう。

まずそういった場合には、

”新たな知識を持つ”
”未知(新たな)の経験をしてみる”



これが非常に重要になります。

人間が進化するには習慣やコンフォートゾーンから抜け出し、
今までと違う動作をする事、または新たな知識を学ぶ事以外、進化することは不可能です。失敗しても、命を取られるようなことさえなければ何度でも試してみるしかありません。
よく自己啓発の中でも、”挑戦する事”こそ成功する道であると書かれていることが多くありますが、それこそ人間の進化の過程の礎ではないかと考えます。脳が発達し、考えることができるようになったからこそ、さらに進化していきたいという新たな欲求の表れではないかと思います。

マインドフルネス瞑想は、知らないことや未知の範囲に気づくことができない場合もあるかもしれませんが、
”自分が今どんな意識を持っている状態か”
ということには気づくことができます。

すなわち、マインドフルネス瞑想を行うということは、ただ進化の手段の一つであるという事です。(ヨガの概念でも、瞑想は悟りを開くための手段、工程であると言われてます。)

進化できるはずなのに、できないと決めつけてしまっている自分にまず気づくことが始まりの一歩になります。最高の”気づき”とは自己の進化です、
自分が新たに気づくことがあれば、そこから知る事ややってみる事への欲求が新たに生まれていきます。

マインドフルネス瞑想は人知をも発達させる行動と言えるでしょう。






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