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【不定期映画レビュー】#ヒトシネマ

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2019年1月からnoteに本格移行した不定期映画レビューシリーズ「ヒトシネマ」のマガジンになります。
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記事一覧

【#帰ってきてしまったヒトシネマ】 もう汁なしタンタンメンのことを真顔で見れない

【#帰ってきてしまったヒトシネマ】 もう汁なしタンタンメンのことを真顔で見れない

皆様こんにちは。ヒトシです。
前は映画見てnoteに記事書いてをそれなりにやっていたのですがライフスタイルがちょっと合わなくなり遠ざかっていました。
そんな俺をこの映画感想行為に引き戻した一作、まさかこれになるとは思いませんでした。

「がんばれいわ!!ロボコン ウララ〜!恋する汁なしタンタンメン!!の巻」です。

もととなった「がんばれ!ロボコン」といえば「仮面ライダー」「サイボーグ009」等と

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【 #ヒトシネマ】静寂の中、「笑い声」のみが響く

【 #ヒトシネマ】静寂の中、「笑い声」のみが響く

※おことわり
いつもよりちょっと過激なレビューになっているおそれがあります。ご了承ください。まだの方は今すぐ劇場へ!……と今回は言い難い。

よろしいですね?それでは始めます。

人に指を差されつつ笑われた事はあるか。
自分としては至って真面目にやったはずなのに嘲りと蔑み、もしくは憐れみの目で見られながら笑われた事はあるか。
もしそうした経験がただの1度でもあるなら、この映画は複雑な重みとともに突

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【 #ヒトシネマ 】小説家と歌うたいのセッション

【 #ヒトシネマ 】小説家と歌うたいのセッション

こんにちは、ヒトシです。
本当に久しぶりのヒトシネマになりました。……1ヵ月ぶりのようです。

さて、中高生の頃に栞がちぎれ、カバーが破けるまで読んだ作品や好きな作家が誰しもいるかと思います(当社調べ)。私の場合は伊坂幸太郎さんでした。伊坂作品を読み過ぎてその後の人生にちょっと影響したくらいには好きな作家、と言って差し支えありません。そんな伊坂先生と歌手の斉藤和義さんによる「10年越しのセッション

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【 #ヒトシネマ 】 いつまでも同じ話はできない(し、そもそもしない)

【 #ヒトシネマ 】 いつまでも同じ話はできない(し、そもそもしない)

「カメラを止めるな!」。
2018年の日本映画界を盛大に揺るがした衝撃作であり、2層構造をフルに活かしたコメディホラーであり、上田慎一郎監督の名を世に刻みつけた傑作である。その上田監督が脚本を担当し、「カメ止め」スタッフと共に監督三人体制でぶち上げた『新たな挑戦』。今回はこの1作をレビューしていきます。

今回の作品:「イソップの思うツボ」
(令和元年・日 配給:アスミック・エース)

【おことわ

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【 #ヒトシネマ】炸裂!発破!大爆発!

【 #ヒトシネマ】炸裂!発破!大爆発!

こんにちは、ヒトシです。今度はいつものヒトシネマです。
さて、今回はヘッダーでお分かりの通り「仮面ライダー」がテーマになります。しかもこの映画、ただの特撮映画ではありません。「あまりにも火薬量が多すぎてロケ地の地形を変えた」「度を越した爆発にロケ地の近所から通報された」という伝説を抱えた一作なのです……!

今回の作品:「仮面ライダーV3対デストロン怪人」
(昭和48年)

まずはこちら(当時の予

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【 #ヒトシネマ】時代を駆け抜けた無数のレール、その終着点

【 #ヒトシネマ】時代を駆け抜けた無数のレール、その終着点

【おことわり】
今回のレビューは「劇場版仮面ライダージオウ Over Quartzer」のネタバレ、及び特撮テレビ番組「仮面ライダークウガ(平成12年~13年)」への少々重すぎた感情が含まれます。ご了承ください。

平成12年1月。ひとつのテレビ番組の放送が始まりました。「仮面ライダークウガ」。
約10年ぶりとなる仮面ライダーシリーズTV新作は、それまでを知る人に衝撃を、初めて仮面ライダーに触れた

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【 #ヒトシネマ】それでも、ヒーローは立たねばならぬ

【 #ヒトシネマ】それでも、ヒーローは立たねばならぬ

【おことわり】
今回のレビューは「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」のネタバレ及びピーター・パーカーへの私見をかなり含みます……が公開から一月くらい経ったのでご安心ですね?

こんにちは、ヒトシです。
めちゃくちゃ久しぶりのヒトシネマになりました。今月まさかの大ブレーキ。年50本がちょっと厳しくなってきた気もしますがめげずにいきます。
さて、かつて「レディ・プレイヤー・ワン」で4DXの旨味を

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【 #ヒトシネマ 】歪な両親と孝行「息子」

【 #ヒトシネマ 】歪な両親と孝行「息子」

皆さんこんにちは。ヒトシです。
さて、前回の映画行為からはや半月。ええ、正直だいぶフラストレーションが溜まっておりました。プロメアは見逃すわスパイダーマンFFHも見れるか怪しいわそうこうしているうちにどんどん新しいのも出てくるわ……。
そんな気分でfireスティックのリモコンを握りフラフラとザッピングしていたところ、この1本にぶつかりました。

今回の映画:「CHAPPIE」(2015年・米

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【 #ヒトシネマ】核が産んだ怪獣王、公害が産んだ怪物

【 #ヒトシネマ】核が産んだ怪獣王、公害が産んだ怪物

こんばんは、ヒトシです。いやぁKOM、まだまだ激アツですね。激アツついでに今回はKOM監督のマイケル・ドハティさんに多大な影響を与えたとされるこの一本で行きたいと思います。

今回の映画:
「ゴジラ対ヘドラ」(昭和46年)

まず今回はあらすじ……ではなくちょっとした時代背景を。本作公開の前にゴジラの父・円谷英二監督がこの世を去り、ゴジラシリーズは「東宝チャンピオンまつり」のメインタイトルでは

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【 #ヒトシネマ】大いなる怪獣の王、その即位を見届けよ

【 #ヒトシネマ】大いなる怪獣の王、その即位を見届けよ

こんにちは、ヒトシです。もう今回は前置きとか全部投げて話してもよろしいでしょうか。別にいいですよね。
それでは始めます。

まず「この映画のメインキャスト」は誰なのか。もちろん怪獣達です。繭を裂いて悠然と月光に羽を輝かせる「女王」モスラ、山を噴火させつつ飛び上がり市民に恐怖の影を落とす「空の大怪獣」ラドン、時に三つ首でじゃれ合い時に引力光線で全てを薙ぎ払う「僣王」ギドラ、そして海から姿を現し、地球

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【 #ヒトシネマ 】「蹂躙する者」の帰還

【 #ヒトシネマ 】「蹂躙する者」の帰還

令和最初の1ヶ月もそろそろ終盤、シェイキン月給日もちょっと過ぎた今日この頃ですが皆さん映画してますか。お陰様で月間鑑賞数がかなり多かったヒトシです。
さて、テレビで映画が流れているとたまに「途中から見たので前半をちっとも知らない」ということが間々あるかと思います。今回の映画は実はそういう経緯で「後半のシーンは見たことあるけど全編見た記憶はない」という悶々とした何かを抱えること早数年、という1作です

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【 #ヒトシネマ 】見てほしいとも見るなとも、私は言えない

【 #ヒトシネマ 】見てほしいとも見るなとも、私は言えない

※今回の映画「マザー!(2017・米)」は見る人を極めて選ぶタイプの映画であると私見します。なので本記事のタイトル通り本映画については「見てほしい」とも「見ない方がいい」とも言わないことにします また、映画のクリティカルな部分に触れるレビューとなりますことご了承ください。

……よろしいですね?それでは始めます。

こんばんは、ヒトシです。今月は高予算大作を連発していたためちょっとアクションから離

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【 #ヒトシネマ 】破壊!炎上!大旋風!!

【 #ヒトシネマ 】破壊!炎上!大旋風!!

こんばんは。ゴジラ熱が急速に高まってきたヒトシです。最新作公開もかなり近い中、なんとAmazonプライム・ビデオで「ゴジラ(1954)」から前回作「GODZILLA(2014)」まで全部prime入り!これはもう見るしかない!ということで今回はこちら!

今回の映画:「モスラ対ゴジラ」
(昭和39年・日本)

巨大台風通過の数日後、静岡県某所の沖に謎の巨大卵が見つかる。山の如き規格外の巨大卵は

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【 #ヒトシネマ 】超音速の脅威、美しき終焉

【 #ヒトシネマ 】超音速の脅威、美しき終焉

こんばんは、日曜日に放送されていた「GODZILLA FINAL WARS」を見逃して気落ちしていたヒトシです。
今月末いよいよ公開の「GODZILLA キングオブモンスターズ」。そうそうたる参戦怪獣の中に名を連ねる超音速の大怪鳥、その名はラドン。海外名称RODAN。今回はそんな彼(?)の銀幕初主演映画です。

今回の映画:「空の大怪獣ラドン」
(昭和31年)

炭鉱技師の河村が籍を置く九州の

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