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【鯛の鯛】ウマヅラハギ

 ひと月ほど前に届いた魚の中でも、ひときわ小さなウマヅラハギたち。2匹並んでちょこんと入っていました。
 ウマヅラハギ(カワハギも)を見るのは初めてで、頭にトゲが付いているなんて知りませんでした。なにこのかわいらしさ!!
 触り心地は、スポーツをしている人たちがよく腕や足に巻いている茶色いテープでしょうか。ざらざらしているけれど粗くはなくて、ほのかにしっとりしていました。

●頭にトゲ!●

 この子たちも頭を落として三枚おろしにすれば良いのかと思ったら、頭のトゲとお腹のトゲを落として皮を剥ぎ、頭に切れ込みを入れて肝を取り出すことが分かりました。…皮を剥ぐ?皮を引くのではなく?
 すでに頭に切り込みが入っている状態だったので、その部分から皮を剥いていくと…きゃー!!どんどん剥けていくー!
 下敷きに貼ったシールをベリベリ剥がしていた小学校時代を思い出しました。はじめは不思議な感覚でしたが、慣れると楽しかったです。だから”カワハギ”っていう名前なのですね。けっこう力のいる作業でした。
 皮をベリベリ剥くと、白色っぽくてピンク色っぽいつるんとした状態になりました。次に頭の切れ込みに指を入れてぎゅっと引っ張ると…たくさんの肝が出てきました!わーい!わーい!!肝大好き!

 頭と肝を大事にラップにくるみ(冷凍庫行き)、身はその日のうちに塩焼きにして食べました。あっさりとしていておいしかったです。 

 冷凍庫で寝かせること1週間ちょっと。あら汁にして食べることにしました。いつものように熱湯で霜降りをしてから、頭と肝をお鍋の中に入れます。
 カガミダイよりも脂が少なめなのでしょうか?あっさりしていて、それでも風味は素敵でした。風邪をひいたときなどの、元気を付けたいけれど胃が弱っているときに飲みたい味でした(もちろん元気なときにも!)。
 さて、食べ終えたウマヅラハギから骨を出してみると…カガミダイにちょっぴり似た骨が出てきました。横に長細くて、目(空洞)はつり上がった形をしています。タレ目の鮭と比較すると、ちょっと怖そうな見た目ですね。

●つり目タイプ●

 カガミダイのように薄くて向こう側が透けて見えますが、頭部分?背中部分?は横広でした。

●背中部分だけ横広●

 魚によって全然違いますね。調べれば調べるほどおもしろい「鯛の鯛」。次はどんな骨に出会えるでしょうか。楽しみです!

※この下にはウマヅラハギのあら汁写真があります。けっこうショッキングな写真ですので、見ても大丈夫な方だけご覧ください。
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 肝が細かく浮かぶ中に鎮座するウマヅラハギの頭。これが最高においしかったのです!また食べたい!

●ウマヅラハギのあら汁●

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