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タピオカ粉の餃子で餃子の進化形について考えてみる

 米粉で餃子を作る、その②として、2点トライしてみました。
① つなぎとして、片栗粉ではなくタピオカ粉を使ってみる。
② バタフライピーで皮を少し遊んでみる。


① タピオカ粉でのつなぎ

 前回、米粉で餃子を作ったご報告をしましたが、そのときはつなぎを片栗粉にしました。

 たぶん米粉と片栗粉の分量バランスに改善の余地があるのでしょう。もう少し見栄えも!何とかしたいし。まああしかし概ね納得感はありました。やっぱり日本人がより慣れ親しむ「お米」からの食材はおいしいです。生地をこねてまとめ上げたときのつやつや感は、おいしいごはんの、ふっくらと、もっちりとしたつやつや感とかなり類似です。

 もう少し別のパターンでもやってみたい!
 イメージとしては、香港なり華南で広く一般の飲茶での「エビ餃子」。薄皮で中身が見えるほどの透明感。これって、餃子の一つの立派な「進化形」ではないでしょうか。
 本職としては「浮き粉」を使うのでしょう。
 しかし浮き粉はその辺のスーパー等では扱っていないし、ネットで探しても結構な高額。他の材料で代替はできないでしょうか?
 そこでやってみたのが「タピオカ粉」です。カルディーさんでの取り扱いです。

 米粉とタピオカ粉の配分は1:1でやってみました。前回の米粉と片栗粉は2:1だったのですが、これが最適なのか正直わかりません(それぞれの製品次第の側面が強いようです)。まあやってみましょう。
(皮の経過は下記②をご参照ください)

 片栗粉バージョンのときより、皮を延ばして包むのがもっと大変でした。ゆえに見栄えはまたもう一歩劣る💦。

 しかし、「おいしさ」は逆にかなりこちらのほうが上!!食感的に飲茶のエビ餃子のプリプリ感に匹敵しそうです!(これは試食につきあってもらった複数の証言でもあります!)練習版で量も少なかったのでそれが残念だったくらいです。
 課題は「配分」なのでしょうか。乾燥が大敵であるのは現状やむを得ないようですので、ラップなりでの保全はより注意します。

 もう一点の「半透明性」も、検証が必要です。

② バタフライピーでの色付け遊び

 前回、ご飯に、バタフライピーでの色付けのトライをしてみました。それでは餃子の皮ではどうなるでしょう。
 いい感じの色は出せました。

 分量の粉をこねて、まとめてみると、そんなには色には反映しません。(つやつや感は上述の通りです)

 崩れそうになるのを、頑張って皮を延ばし、具を包みます。(しかし見栄え悪し!)

 蒸し餃子にしてみると、少しは見栄えもよくなったのかも。しかし写真で「おいしそう」と思ってもらえるのかは不明です💦💦。食べてもらえれば、上述の通り「おいしい」とたぶん言ってもらえる!

 いずれにしても、「青いごはん」と同じく、バタフライピー自体に味も香りもありませんので、ただの外観からのインパクトです。(餃子に使った抽出液の残りは、娘がハーブティー的に飲んでくれました。これが一番の用途なのかもしれません・・健康的にも効力あり)
 「遊び」を展開するのであれば、パンダンリーフのグリーンかもしれません。シンガポールの潮州料理の店で「五色餃子」があるようですが、これは究極です。

 ちなみに餡の具材はエビにしてみました。

③ 餃子の進化

 餃子の「伝統」と「現地化」に興味をもって、昨年11月に東南アジア5か国を歴訪しました。
 下記はそのときの報告です。

 しかし、「伝統」については、それぞれの地域での共通性に接して非常に有意義であったものの、「地域化」については、正直なところ表層しか見られずに、不十分でした。
 中国東北地方を源泉とした伝統は、世界かなりの広い地域で引き続き守られています。すごいことだと思います。
 しかし他方で、「地域化」「進化」も見られます。
 一つの完成形は「飲茶のエビ餃子」ではないでしょうか。中国伝統の水餃子とは別の路線でのおいしさの追求。
 そこに、様々なバリエーションが広がり、華南から東南アジアその他に、もう一つの餃子文化ができあがっていると思います。
 例えばグルテンフリーの健康志向を反映させた「米粉餃子」
「潮州餃子」の洗練さ、上品さ。
 もう少し時間をかけて、この辺を自分なりに整理していってみたいと思います。



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