見出し画像

時給換算は拘束時間や通勤時間や準備時間も考慮すべき

一見報酬(給料)が良くても、時給換算すると悪くなる場合がある。
わかりやすい例だと、サービス残業をしてしまうとそれに該当する。

一般的に時給換算は、1日の報酬を実働時間で割って出すはずだ。
しかし考えてみればこれは少々不正確だ。他にも仕事に使う時間=仕事の他に使えない時間(拘束時間)があるのだから。

たとえば休憩時間。名目的には休憩時に何をやっても自由ではあるが、普通職場で何でもはできない。
通勤時間も拘束されているといえる。電車移動ならスマホで時間を有効活用できるかもしれないが、自由では全くない。
また出かける準備や帰宅した後の片付けもある意味仕事に拘束された時間だ。仕事がなければそれらは発生していないのだから。

仮に1日の実働時間が8時間で、休憩時間が1時間、通勤が行き帰り合計1時間、準備時間が前後で1時間かかったとしよう。すると合計拘束時間は11時間になる。
仮に報酬が日給換算で2万円だったとすると、拘束時間でみる実質時給は約1818円になる。2万円を実働時間で割る名目時給だと2500円だから、その差は700円ほどにも及ぶことになる。

  *

反対に、一見報酬が悪くても、実働時間以外の拘束時間が少ないと実質時給との開きが少なくなるので、割が良くなる場合がある。
たとえばある会社が2つあったとして、多少の報酬の違いなら、報酬が低くても通勤時間が少ない方が実質時給が高い場合もあることだろう。

よってリモート(在宅)ワークや自営などの、通勤時間や準備時間が(ほぼ)ない仕事の場合は、一見したところの報酬や福利厚生は劣りがちだが、拘束時間の少なさからくる実質時給という観点ではメリットになる。

  *

もちろん仕事の選択は時給(報酬)の良し悪しだけが条件ではないので、やりたいことがあれば気にせず好きにすればいいと思う。
ただもし生活費を稼ぐ仕事(ライスワーク)は効率的にして、その他の活動に時間を使いたいといった人であれば、実質時給を考慮して仕事を選ぶといいかもしれない。
単純に拘束時間が短ければ、それだけやりたい活動に時間を割くことができるからだ。

✅Kindle本で実用書を多数発刊しています。マネー、ライフ関連でしたらたとえばこちら↓の本などどうぞ。全てKindle Unlimited対象です。


その分活字を取り込んで吐き出します。