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SDGs 目標4を! ハロハロラボを!(国立成育医療研究センター「コロナ×こどもアンケート」第6回調査報告書の観点も踏まえ)

SDGsという単語をテレビで聞かない日はない。
Eテレの2355で阿佐ヶ谷姉妹扮するヨルガヤ姉妹さえも年越しスペシャルで言っていた。

ならば、ぜひ、SDGs 目標4をもっと日本で実現してほしい。

SDGs目標4 
質の高い教育をみんなに
「すべての人に包括的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」

日本で、この目標4が完全に実現していると思う人はどれくらいいるのだろうか?
学校のない途上国の問題だと思っていないだろうか?

文科省の発表では、2020年度のいわゆる不登校とされる小中学生は19万人もいるという。この19万人に質の高い教育がされているとは決して言えない。むしろ置き去りである。プリント一枚もらえない、週に1回3分の電話もない子ども達がいる。

そういえば、私が中学校の時にもクラスメートで学校に来ない子がいた。あの子の存在はクラス担任からは見えないようだった。毎日が忙しく、その子一人には構っていられなかったのかもしれない。学校に来なくてもいいよというメッセージを出してしまったら他に続く子がいたら大変と思ったのかもしれない。学校に来ないなら放置しても構わない、来ない方が悪いという意識があったのかもしれない。いずれの理由にしても、その子は公教育から放置されていた。

それは昭和・平成の話であると、ハロハロラボに出会うまでは思っていた。
違うのだ。ずっとずっとその子と同じような子どもたちが、日本中で何年も何十年も放置されてきたのだ。
その子は放っておいたらいずれ学年があがり、卒業し、大人になる。
その放置の連続が、無作為の連続が、無視の連続が今に繋がっている。

コロナ禍オンライン授業が小中学校でこんなにも進まないのは、不登校の子ども達を放置してきた結果だと私は思う。何も対策もしてこなかったから、登校した場合しか対応できないのだ。

たった一度の授業で、平均点で、プリント学習で、大人数で、教員一人に3,40人の生徒を対象にするやり方しかやってこなかったからだ。

大人に聞くと、学校の嫌だったことは山ほど出てくる。
学校ってそんなもんだよね、と。
今大人が気づいて学校を変えていかなければならないと思う。

国立成育医療研究センター「コロナ×こどもアンケート」第6回調査(2021年9月13~30日実施)によると「登校したくないときがある」と小中高生の38%が回答し、例えば行きたくない理由に小1女子「みつだからきょうしつが36人もいる」小5女子「ウレタンやマスクの人だらけの学校でコロナの対策ができるとは到底思えない」小5男子「給食が黙って食べて気持ち悪い、さみしい、なんでもコロナコロナと先生が言う」中3男子「オンラインの授業をすればよいのに、と思っています」と回答している。

コロナ禍、登校を選んだところで質の高い教育が得られているとは到底考えられない。感染対策のためグループワークはなし、できるだけプリントを配布し黙って学習する、リコーダー練習や歌はなし、給食は黙食。
一方登校を選ばないと、授業は全くない、オンライン授業はプライバシーとセキュリティの観点からできないと教育の機会が奪われる。

私は企業で人事の仕事をしていた。コロナ禍、感染対策に企業として取り組んでいた。その際に一部屋に30人いる部屋の換気について対策を練り、交代勤務やテレワークでの分散勤務で室内の人数を減らした。休憩・昼食時間の分散、換気とアルコール消毒の定期化などなど苦心した。
学校はどこまでも密だ。登校班での登下校、机の間隔も狭い。そもそも教室内の人数が多すぎる。子どもが感染対策をし社会的・身体的距離を保ち、正しいマスクをつけ続けることなど無理だと考える。

ハロハロラボには、感染対策として登校ではなく家庭で学習する参加者もいる。公教育からは置き去りにされるが、オンラインで各家庭から参加するため感染対策はばっちりだ。(何度でもいうが公教育からは置き去りにされているが)
一方、感染対策に不安を抱えながら、学校には行きたくないと思いながら登校している子ども達が大勢いる。国立成育医療研究センターアンケートに回答した子ども達のように、苦しみながら学校で過ごしている子ども達が…。

名ばかりでない、実効的なSDGsの実現を。そして、子ども達が心から楽しく安心できる教育を。

私が今できること。ハロハロラボをとにかく存在させ、一人でも多くの子ども達にオンラインの学びと遊びの場を。子ども達が主体でやりたいことができる場を一緒に作っていけたらと思っている。
心も体も健やかに、子ども同士がマスクなしで笑いあって、学んで遊べる場を。オンラインでできるだけの工夫を。季節行事だって、イベントだって、子ども同士の自然なやり取りだってオンラインででき得る限りを。
公教育に置き去りにされる子ども達に少しでもなんらかの対策を。毎日楽しく、できることを精いっぱいやらねば。
(文責 ハロハロラボ広報チーム 智)





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