中学受験を考える親たちへ 〜かつて中学受験をした子どもより〜

はーむはー!今日はいいお天気ですね!

さて、いきなりですがあなたはお子さんに中学受験をさせたいですか?

少子化にも関わらず、中学受験をする子どもの数は増えていると聞きました。
そんなに地元の中学に行かせたくないのか、それとも子どもの将来が不安なのか、はむちゃんには分かりません。

ただ分かることは「中学受験を経験した、かつて小学生だった自分の経験、気持ち」です。

はむちゃんは中学受験をしました。

中学受験をすることになった理由は知りません。笑
小学3年生の頃に教会でしている無料の塾のようなものに行き始め、小学4年生の頃には受験を見据え、学習塾に通っていました。

はむちゃんは幼稚園が私立、小学校は公立でした。
まわりに私立小学校はなかったため、もしかすると両親はできればすべて私立に進学させたかったのかもしれません。

そして、その私立の幼稚園で出会った親同士が仲良く、彼らもまた中学受験をしました。

はむちゃんが通っていた公立の小学校には1学年、100人強の生徒が在籍し、その中で中学受験をしたのははむちゃんを入れてたったの3人でした。

ひとりは塾の息子、ひとりはお兄ちゃんも中学受験をした女の子、そして私立の幼稚園から来たはむちゃんでした。

もともと小学校でお友達関係がすごくうまくいっているわけでもなかったはむちゃんは、塾にたくさん通い始め、少しだけ浮いた存在になり、さらにうまくいかなくなりました。笑

そして塾に行くと自分と同じように中学受験を見据えた子どもがいたので、ここでお友達を作りました。

その塾で言われて今でも印象に残っている言葉は
『中学受験ができる家庭に生まれたあなたたちは恵まれています』
でした。

今思うと小学生にそんなこと言ってどうするんだ?はむ?という感じなのですが、その時も「ああ、そうなんだ」としか思いませんでした。

それより恵まれていることで遊ぶ自由を失ったのであれば、それってほんとに恵まれているのか?と今なら言い返してやりたいです。笑

そんなわけではむちゃんの壮絶な塾通いが始まりました。
そしてまた夏休み期間には医学部の単価の高い家庭教師のお姉さんもうちに来ました。

はむちゃんは勉強が嫌いでした。
だからいつも自室にこもって勉強しているふりをしながら漫画を読んだり書いたり、友達にメールを送ったりしていました。
(塾通いの子どもは小学生の頃からケータイを持っていました)

当然勉強をしないので成績は上がりません。
すると親は躍起になって、塾や家庭教師に課金をしました。
(そしてこの恐怖の課金は大学受験、私立の薬学部に進学後まで続きます。笑)

はむちゃんのおうちは少し裕福な方かもしれませんが、医者でもなければ大企業の役員でもなく、その頃はむちゃんは家の経済状況が心配でした。

だけどほんとは勉強していないから、塾代を払っても無駄だよ。なんて言えません。笑

ただじっと耐えていました。
ただじっと自分の部屋で鬱々として気持ちで耐えていました。

それがはむちゃんの中学受験でした。

結果がどうなったのかと言うと、なんとかひとつ合格し私立の中学には進学しましたが、その後も成績の低空飛行は6年間続きました。笑

はむちゃんが中学受験を経験して思ったことは、、、
中学受験は残酷だと言うことです。

成績が上がらないと親に怒られる、もしくは親が落ち込みます。

自分はなんのために受験するのかも分からず、遊ぶ時間だけが奪われた気持ちになりました。
行き場のない思いが募り、でも言語化する能力も未熟なため、時々暴れました。
教科書やノートを破りました。
机を蹴ったりシャーペンで筒いたりしました。

母は困り、父は無関心でした。
また父はそんな娘を母の教育が悪いせいだと言っていたような気もします。

母と娘が疲弊しました。

もちろんすべての中学受験をする子どもがこうだと思いません。
だけど、もしあなたが将来自分の子どもに中学受験をさせたいと考えるのであれば、『子どもの状態』にも目を配ってほしいのです。

暴れていないか
お友達をいじめていないか
楽しそうか
子どもらしい時間をすべて奪っていないか
兄弟もしくは他の優秀な塾生と比べて叱責していないか

はむちゃんはこの経験もあってアダルトチルドレンになりました。
子どもの時間に子どもらしく過ごすことができなかったことが一因だと思います。

また教育現場のすべてをどちらかの親に任せていないですか?
お父さん、もしくはお母さんに

中学受験は子どもだけではなく、親も疲弊します。
そして疲弊した親を見るのは子どももつらいのです。


もちろん中学受験にもメリットはあると思います。
はむちゃんはいま(多くの親御さんが憧れそうな?笑)大手コンサルティングファームで働き、同年代の女性の平均以上の年収をいただいています。

自分の頑張り次第ではもっと伸ばすことができる環境にいると思います。

だけどこの結果になったことは「中学受験のおかげ」かどうかは誰にも分かりません。


現場からは以上でした!笑

それでは業務にもどります・・・

【余談】
ちなみにはむちゃんは昔からずっと「東大に行け」もしくは「医者になれ」と言われていました。
はむちゃんは圧倒的におばかさんなので、どちらも叶いませんでしたがそれでもその言葉が気にならなくなった理由はいまの会社の上司が東大出身者だからということもあると思います。

同じところに行きつけたんだ・・・という気持ちが、小学生の頃から刺さっていた矢を溶かした気がします。

それでは働きます・・・・・





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