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我が家の本の虫 〜若い人は本を読まない?〜

”活字離れ”とか”若い人は本を読まない”という言葉を見ていて、思い出したので書こうと思う。

我が家の、”本の虫”のことを。

現在一人暮らしの彼女の1Kの部屋は、足の踏み場がない。
実家から持って行った本と、新たに見つけては手に入れる、コレクション
そして、”教材”と言って親に購入させた本たちで
アパートの床は抜けそうなのだ。

窓際にベッドがある。
部屋の真ん中にこたつ。
部屋の壁ぎわ全面に本棚とテレビ台・・・。

クローゼットは洋服で埋まっているから、
来客用の布団セットはベッドの手前、こたつと本棚の間に置かれている。
一番手前に物干しと除湿機。

遊びに行っても座るところがなくて、父ちゃんと2人で、ウロウロ、、、。


もう多分、noteで何度か書いているけど
彼女がお腹にいるとき、私はまだ、未成年だった。

たまごクラブやそこら辺の育児書を読みあさって
また、当時通っていた教習所の主婦や親戚たちに話を聞いて
どうにかこうにか、
”若い愚かな母親に育てられた可哀想な子供”と世間から言われないように

どうやったらこの、
自分とは全く違う人生を歩むであろう、この子を
幸せに育ててあげられるか、、、
母親としてはまだまだ未熟な脳みそで、
寝ている間に、夢の中でまでも、必死に考えていた。


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思い出せばでてくるなぁ、、、

忘れてしまっていた、当時の想い、状況が。

なぜかいつも、物語に出てきそうなレベルで大変だったり、
思いがけない状況に追いやられて大変な思いをしていたりするのだけれど

後悔はやっぱりなくて、今思い出せば、幸せな思い出もたくさん出てくる。

もう既に、今更順を追ってストーリーにすることはできなそうだけど
またおいおい、遅ればせた育児日記も書きたいと思う。。。

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必死に集めた情報のなかの一つ、どこかのTVだったかな。
”新生児の頃から絵本を読み聞かせてあげると、言葉の発達が早くなる”と。

実践してみた。

でもね、ちょっと想像してみてほしい。
新生児なんて、昼間だって3時間おきにおっぱいを飲んで
寝て起きて、きゅーきゅー言って、ぶりぶり言って、
またお腹すいてぴゃーぴゃー言って
ちゅぱちゅぱおっぱい飲んで、お風呂に入って寝るんだよ。

こちらはクマだらけで貧血で、同居のストレスもあって
残業がやばかった父ちゃん(旦那)の帰りも明け方で
すごい若くて今より相当体力があったはずなのに、
毎日もうろうとしていたんだ。

そんななか、「今だっ!!」って、読み聞かせたって
どこ見てんのか、白目むいて寝てんのか、
ぜんぜんおもしろくもないのに突然ニヤけたり
彼女に届いているのか否か、わかったもんじゃなかった・・・

それでもよく、続けていたなぁ。

しゃべり初めは、普通だった。1歳2ヶ月くらいだったかな。
しかも”ばば”だか”わんわん”だかわからない、
かぁちゃん以外のことばだった。

「ばば、しゅき。かぁちゃん、きらい」
そんなちょっとした言葉で、若かりし母ちゃん、よく泣いた。
今は余裕で受け止められるのにね。

それでも、2歳を過ぎた頃
ものすごくたくさんの言葉を覚えて、話せるようになったんだよね。

ずーっと質問攻めで母は参ったし、口が達者になって
中学の部活の顧問ともよく、論戦を繰り広げて
周りのお母さんたちを笑わせていた。

本人はスポーツがすごくできたわけじゃなかったというか、どちらかというと運動部のなかではトロい方だったんだけれど、

他の子たちのために、遠征についていってと言われたこともある。
先生の話し相手と、強い子たちの目覚ましに・・・笑


と、、、
若干言葉の発達を促しすぎた感じも否めないけれど
今では本の虫となって、大好きな活字に囲まれて生活している。

周りも本好きだらけの大学だから毎日がとても楽しそうで

赤ちゃんの頃から読み聞かせをしてあげてよかったと思うし
若くても本好きな子ってこんなにいるんだってことに、気づいた。

今やオタクが当たり前になっているから、
隠さなくてもいいんだよね。
昔の、秋葉原にいたような、ザ・オタクじゃなくて
おしゃれで今どきな、オタクたち。

紙媒体の本や雑誌が売れなくなっていると噂の今だけど

紙のにおい、インクのにおい、ページをめくる感覚って、

やっぱりデジタルでは変えられないものだから

ずっとずっと、残っていってほしいな。

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