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トピックス(旅行記)

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2022年4月の記事一覧

ピカソとイヴ・サン・ローラン

ピカソ美術館(パリ)のInstagramに、ピカソ作品をそのまま衣装にしたような素敵な写真が掲載されていました。 4月10日まで、ピカソ美術館で開催される「美術館でイヴ・サンローラン」をご覧ください。 昨日まで開催されていた展示会なのですね。 ピカソ絵画をモチーフにしてイヴ・サン・ローランがデザインした衣装は、自分で着こなす自信はありませんが とても素敵です✨。 もしファッションショーでモデルさんがランウェイして来たら、「カッコいい!」と叫び声をあげてしまうこと間違いなし

アール・ヌーヴォーをパリで

エクトール・ギマール編 パリでアール・ヌーヴォーと言われたら真っ先に出てくるのは何か。 やはりメトロの出入り口で見かけるエクトール・ギマール作の不思議な形の一見何だかわからないあれ。 初めてパリであれを見たら感激するよね。 私は今パリにいる。と 実感する一瞬。 好きか嫌いかは別として。 そもそもエクトール・ギマールって何者なのか? また、何でメトロの出入り口に敢えてあのようなものを? 第一アール・ヌーヴォーって何なのさ? と、疑問を持った人は私を含めて少なくないと思

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牡丹華 ・ぼたんはなさく「4月30日~5月4日頃」

クマとハム(168日目)

#21 インドについての愛を語る

 当時のことを思い出そうとしてみる。ざわついた喧騒、生ぬるい風、束ねるバイクのガスの匂い。世間では大型連休でみな浮足立っていて、わたし自身も初めて訪れたインドに対して、抑えきれない胸の高揚感に酔いしれていたのである。かれこれ3年前の話だ。  その時の衝撃と言ったら。むせかえるほどの熱気、溢れんばかりの人の波にわたしはしばし呆然としてたじろいだ。そういえば、noteを書き始めたばかりの頃、投稿していたのはインドのことだった。今も折につけて、記事で触れている。良くも悪くも、印象

サルバドール・ダリを考える

サルバドール・ダリ(Salvador Dalí,1904-1989/スペイン出身/商業デザイン、そして、シュルレアリスムの画家・彫刻・作家) ダリは、シュルレアリスムの代表的な作家シュルレアリスムの代表的な作家として知られる。 妻は詩人ポール・エリュアールの元妻、ガラ・エリュアール=ダリ。 1922年、マドリードの王立サン・フェルナンド美術アカデミーに入学し、フェデリコ・ガルシーア・ロルカ(詩人)、ルイス・ブニュエル(映画監督)と知り合った。 実験映画-アンダルシアの犬

京都の休日 #32 〜サンタ・マリア・ノヴェッラ・ティサネリーア京都:世界でここだけの味わいを〜

サンタ・マリア・ノヴェッラ・ティサネリーア京都 すぐにでもまた訪れたい 素敵なイタリアンレストランでした。 こちらのお店、 世界でここだけなのです。 フィレンツェで800年の歴史を誇る薬局 サンタ・マリア・ノヴェッラ。 その薬局の流れを汲んだ 香水やお化粧品を置く店舗は 世界中に数多くあり 東京にも10店近くあるのですが レストランは こちらの京都の一店舗のみ。 なんと本場フィレンツェにもないのです。 (↓美しいフィレンツェ本店については こちらにまとめており

東京の休日 #120 〜『大英博物館北斎』展:富士、花鳥画、美人画、肉筆画に唸りました〜

大英博物館 北斎 ―国内の肉筆画の名品とともに― 2022年4月16日(土)~6月12日(日) サントリー美術館(六本木)にて 始まりました。 「驚き」に溢れる展覧会と なっております。 江戸時代後期を代表する 浮世絵師・葛飾北斎(かつしかほくさい)/ 1760〜1849年。 《冨嶽三十六景 凱風快晴》 や 《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》  など富士山を主役とした作品が よく知られているかと思います。 今回の展覧会では、 その富士の豊かさに圧倒されながら 花

決して揺らぐことのない醸造哲学をもつ蔵元たち

4月20日に私がライターとして取材・執筆している日本酒の業界誌『酒蔵萬流』32号が発行された。 ▼酒蔵萬流についてはこちらから▼ 私の今号の担当は、 ●今西酒造(奈良県)「みむろ杉」「三諸杉」醸造元 ●川西屋酒造店(神奈川県)「丹沢山」「隆」醸造元 ●天理すぎ乃 本店(奈良県) ※今西酒造に推薦していただいた飲食店 (敬省略) 今西酒造、川西屋酒造店、まったくタイプは異なるが、どちらもしっかりとした「醸造哲学」を持って酒造りをしている酒蔵だった。 取材の裏話など、今回も

ひろしま美術館・<シダネルとマルタン展>

昨日 <シダネルとマルタン展>について投稿したあとに、 ひろしま美術館・学芸員の方のコラム〜シダネルを巡る旅〜を発見しました。 <シダネルとマルタン展>について 全17回にわたって、美術展開催の経緯や関係者の思いなどが公開されています。 ひろしま美術館と シダネルの曾孫にあたるヤンさん(フリーの美術史家)とのご縁から実現した<シダネルとマルタン展>であること、 シダネルやマルタンはかつてパリ画壇の中核にいて、大正期の日本にも紹介されていたこと、 などなど。とても面白くて、何

アート界のカリスマ:マシュー・バーニーの全体像を考える(評)

Matthew Barneyの全体像を考える-評価 アート界最後のカリスマ、マシュー・バーニーマシュー・バーニーは、21世紀になり、アート界のカリスマ的な存在だろう・・ マシュー・バーニー(Matthew Barney,1967 - /アメリカの現代アーティスト/NY在住) コンテポラリー・アートを代表する現代アートの作家の一人だ。 Matthew Barney その彫刻は美容整用のシリコンなどの素材から構成される作品も多い。そして、映像による作品では、人体をテーマにし

二人のアンリ・<シダネルとマルタン展>

以前から違いがよくわからず 区別がつかなかった二人の画家。 アンリ・ル・シダネル(1862-1939年) アンリ・マルタン(1860-1943年)。 私がこれまでに観た作品はごくわずかなのですが、二人の画家に対して同じような印象を持っていました。 最初に観たのは、国立西洋美術館 所蔵・マルタンの作品。 常設展示室では、新印象派シニャックの隣に並んでいました。マルタンは【新印象主義】の[点描技法]を用いた作品を描いているのですね。マルタンがカンヴァスに乗せた点描は、シニャッ

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霜止出苗・しもやみてなえいずる「4月25日~4月29日頃」

文学フリマ広島あとがき

去る2022年4月17日、文学フリマ広島に参加してきました! 自分主催の個人サークルとしての参加は初めてで、noteでもお世話になっているカナヅチ猫さんと二人のサークル「ハチワレ猫本舗」として合計4冊の本を頒布させていただきました。 カナヅチ猫さんの本はご本人にお声をかければ購入できるそうですので、気になる方はぜひ。私の作品ももし気になるものがあればどうぞお声がけください。 お隣のブースは私も所属している「文章・創作のサークル」でした。こちらは5月の文学フリマ東京にも出