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怖いけど千と千尋の神隠し、見た。

月曜日の午後、久々に友達が家に来た。
ブルーピリオドって漫画を携えていたから読んだ。
駄べりながらだったし1時間とかで読み終わったから読むと言うより、話を追って絵を読む感じであった。

この日の午前は部屋の掃除したり、我が子を食らうサトゥルヌスの事について考えていたから、漫画に我が子を食らうやつが出てきて何かテンションが上がった。
僕の好きな絵の3位がこれ。


2位がドラえもんが帰塁してる奴。



1位が巨大フジ隊員VSキングギドラだ。
(R-18だと思う)

ブルーピリオド7巻まで読んだが面白かった。
夢に向かって邁進する登場人物達と、何もしない自分の現状という、漫画と現実の対比が何より上手かった。

「あぁ、ドラえもんが居たらなぁ。
ADHDと内蔵の疾患と包茎、お医者カバンで治してくれるのになぁ」と裁判で責任能力無しを狙うような生兵法を夢想しても何も変わらない。



中退してもいいし通信でもいいから大学いってちゃんと勉強してから死ぬか。と今よりは良いが良くない考えに至った。
僕にとって、ブルーピリオドはそんな漫画であった。



んで、ここに呼び出した本来の目的を友達に伝えた。
千と千尋を見る事である。

トラウマについてここに書いた通り僕は千と千尋が怖い。
ちょうど妹が産まれ、母親にあまり会えなくなった直後に見たものだから、親が変わってしまうシーンがショッキングだったのだろう。

これは名作とされ、何より放送頻度が高い。
妹が好んでこの映画を居間で何度も流していた事もあったし、学校で雨の日の昼休みに流れるから、雨の日はいつもトイレか廊下でじっとしていた。
この艱難辛苦の日々が今の逆張りの自分を作ったのではないか。
宮崎駿に対しては恨み骨髄に徹すとこの作品を作った一点で一人呪殺祈祷僧団を結成する勢いだったし、ジブリは中学生になるまで見れなかった。
吹奏楽でトトロの曲やる時に部員に「怖くないよ」って言ってくれて見たのを覚えている。

(画像は多分、呪殺祈祷僧団)

んで、成人してようやっと他の作品も見れるようになったから、最近はパンダコパンダやらもののけ姫やら魔女宅やらを見ている。
でも流石に1人でこの仇敵を倒す術は無く、救援を頼んだ。
楽毅は合従軍を組んだから楽毅に習ったと言えるかもしれない。

今回の企図は、トラウマ払拭する為、またブイチューバー視聴者が蔑称でカオナシって言われてて腑に落ちないから、これを見れば何故あの視聴者が、



ぺこーらいつもありがとう!最近ぺこーらへ感謝するのが日課になりつつあります!単刀直入に我慢してたこと書いちゃう!ぺこーら愛してるぞおおおお(ps.厄介野うさぎだと思われてそうですがが長文赤スパ失礼!ちなみに読まれてる頃にはあまりの恥ずかしさにユニバーサル大回転ぺこぺこの舞₍ ◝(‘ω’)◟ ⁾⁾₍₍ ◝(‘ω’)◜ ₎₎しながらベットの上で暴れてると思うので率直な一言貰ってもいいですか?w 最後に一言!配信をはじめ本当にいつもありがとう!!!野うさぎ達を大切に思ってくれてる姿勢冗談抜きで本当に好きです。応援するしがいがあります!


とスパチャを送ったのか理解できると思ったからである。
面白いねこの人。かなりセンスあると思う。


映画が始まった。
看板にねじ式の目医者みたいな看板とか人肉とか書いてあって怖い。

件の湯屋だかに入っていく両親。
完全にホラー映画と同じ構成である。
ホラーは好きでよく見る。普段は「はよ死ね」と思う事が多いのだが、完全に千尋に感情移入する。

やっぱ、こえーわ。
豚になるシーン怖くて見れんかった。
友達が代わりに見ててくれて、俺は目つぶってて、終わったかどうか何度も聞いた。
ここで嘘つかれてたら、俺は絶交して唯一の友達がいなくなるところだった。
なんか千尋が透明になってたけど、何でなのか分からなかった。

トラウマのひとつの場面を乗り越え(見れんかったけど)普通に映画を見れるようになった。
以下はキャラに対する初見の僕の考えである。

ハク様 。
かっこいい。俺の妹が何度も見るのも分かる気がする。
公では堅く、私では優しい。
また千尋を守ってくれる存在から千尋が守る存在になる。
いい意味での二面性が人気の要因なのかなと思った。

湯婆婆
俺をババア恐怖症にした根源。
昔は怖かったけど中盤は案外話通じたり、コメディリリーフだったりもして意外。
敏腕経営者と言った感じか。
銭婆が出てきてから急に悪役的で、なんか脚本が不自然に感じてしまう。

カオナシ
第二のトラウマ。
あんなに怖かったのに今はかわいく感じる。
自分に阿る存在や優しくしてくれる存在には付け上がる感じとか、自己のある銭婆にはオドオドする感じとか割と自分に似ている。
なんか感情移入しちゃって、最後千尋が挨拶してくれなかったのが悲しかった。
もしかしたら俺はカオナシなのかもしれない。


ユニバーサル大回転ぺこぺこの舞₍ ◝(‘ω’)◟ ⁾⁾₍₍ ◝(‘ω’)◜ ₎₎



映画全体としては面白かったが、売上1位な理由がよう分からん。
俺はもののけ姫の方が良かったし、これが大衆に好まれる話なのかも分からん。
俺みたいにトラウマになる子供も居ただろうしなぁ。
ギャグみたいなシーンはあったけど実際に子供が笑うシーンがあるのか分からん。
この作品で唯一笑ったのは、DVDの特典に付いてきたのがおにぎりフィギュアだった事くらいだろうか。




まあ、見て良かった作品であったし、俺のあっさい知悉じゃ足りんから考察とかも見たくなったし、これでカオナシネタされても分かるようになった。(周回遅れっぽいけど)
あと、何故あそこであの人が

ユニバーサル大回転ぺこぺこの舞₍ ◝(‘ω’)◟ ⁾⁾₍₍ ◝(‘ω’)◜ ₎

したのか分からん。
未来の民俗学者はこういうの研究するのか。
楽しそうね。

トラウマは、乗り越えるべき壁は、閉塞感に満ちた毎日は、少しずつでいいから払拭出来るのではないか。
この映画をみて思った。
でもそれは面倒臭いし死にたい。

平山夢明の「独白するユニバーサル横メルカトル」面白いんでオススメです!!!



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