見出し画像

制作日記ー「君たちはどう生きるか」鑑賞ー

7月14日

朝一番に西新井のトーホーシネマズへ行ってきました。

今日から公開されるジブリ最新作「君たちはどう生きるか」を鑑賞。

以下、ネタバレ少々。

舞台は戦争が始まって三年目。
業火に焼かれ、母親を失った少年、まひと。

母の妹である美しいなつこと父親が再婚したこともあり、
なつこの住む田舎へ疎開してきた。

そこで、不気味な鷺に出会い、数々の奇妙な体験をする。

なつこのお腹の中には父親との新しい命が宿っている。

まひとは複雑な気持ちを押し殺したまま、孤独な生活を過ごすが、あるとき鷺の導きで不思議な洋館をみつける。
そして、ある日、病身のなつこが失踪してしまうー



一番目をみはったのは美術の美しさでしょうか。
洋館の重厚な内部や田舎の風景、特に空襲の業火の中を駆け抜けるシーンは
混乱を極めているデッサンで凄かったです‼️

手描きアニメーションということで、スタッフさんの途方もない苦労を感じました。

人や動物の動きの綿密な、自然で無理のない描写力は健在で凄まじいです。
キャラクターの心がざわつくたびに、取り巻く空気が波打っているのがわかります。

また「君たちはどう生きるか」という伏線が、お母さんの存在とリンクしているところも胸にくるものがありました。


冒険活劇と銘打っていますが、ファンタジー要素が強く、
これまでの中では「ハウルの動く城」と一番よく似ているかも。
主人公はアシタカの生真面目さと似ています。

ストーリーは、前後の脈略もなく、突然画面が展開してゆくので、戸惑うところも多かったです。(多少支離滅裂なところも。。。)
笑い要素もあまりありません。

。。。。すみません。。。途中で寝てしまいました。。。( ;  ; )

ナウシカ、ラピュタ、トトロで見事なトライアングルを作り、そのあとの作品は「搾りかす」のようなもん、と宮崎駿監督が言っていたのを思うにつけ、
わたし個人は「紅の豚」で古き良き時代の懐古とともに、一つの区切りがついたんだな、と感じたことがあります。

「もののけ姫」以降の監督の作品は、テーマの追求法を起承転結で終わらせずに、終わりの見えぬ問題を惑っているままで物語を終わらせてゆく手法に入り、
これまでのエンタメ重視から、新しい方向性を模索し続けた時代だったように感じます。

「君たちはどう生きるか」も、その延長であり、かつ若いクリエイターたちにある意味「託す」作品だったと思います。

モブのキャラクターたちも、険しい顔つきの表情があり、
宮崎駿監督作品にはみられない顔つきが登場していたのも印象的でした。

ただ。。。劇中、めちゃかわいいふわキャラが出てきます😍
まっくろくろすけや、コダマとよく似たタイプの、わらわらとしたかわゆさです。
是非、劇場でご覧ください❤️

映画は非常に難解だな、と感じるので、初回ではすべてを理解するのが難しい内容です。突然の場面に飛ぶ、説明もありません。
ファンタジーが好きな方、異世界が好きな方、鳥好きな方はときめくかもしれません。

昔のジブリで育ったわたしは、絵のないあっさりめのエンドロールと
今をときめく俳優陣やアーティストのクレジットが流れ、

久石譲さんの音楽で締めることがなかったのをみて、少し寂しい気持ちになりました。

久石譲さんの音楽の存在感は、「風立ちぬ」に続き、いつもよりは低めだったような気がします。

本作を観て、昔のジブリらしさというものは随分と「過去」になったんだな。。。と思いました。


これが「新しい世代へ託す」ということなんだな、と。

変わらないものと変わるもの。
心の中にどこかちょっぴりの寂しさを感じながら、帰途についた次第です。

帰宅後は、午後から子供の学校の個人面談。
疲労困憊。

明日も外出なので今日は身体を休めます😅


🌳🕊️本日の制作時間。。。0時間

🩵グッドシングス

🌱久しぶりに映画館に行けた

🌱予告で「ゴジラー1、0」をフルスクリーンでみれた‼️

🌱子供の個人面談で、声に出して読むことが上手だと褒められた

🌱疲労がすごいが、外出のミッションが少しづつクリアできて嬉しい

🌱西新井でかわいいパン屋さんに入れた‼️


この記事が参加している募集

映画感想文