そうじゃないっと 泡だらけの食器から 聴こえた方へ顔を向ける 真顔でじっと姉の手元を見つめる妹と 眉間に皺を寄せ机の前に立ちはだかる姉 終始強い言い方で 私がやるの…
こんなにも心細くて、 なぜか力強い自分を感じるのは久しぶりだ。 子どもがいつ咳込み、 タクシーを呼んで救急に駆け込むか分からない 子ども二人を抱いて、行けるのだろ…
心に何かが触れた時 言葉がブワブワと湧き出てくる 記しておこうとペンを持ったその瞬間 すでにそれは水面に落ち 周りの水と一体に 水の中に入れた手で 掬えた…
kotoba
2022年11月7日 22:22
そうじゃないっと泡だらけの食器から聴こえた方へ顔を向ける真顔でじっと姉の手元を見つめる妹と眉間に皺を寄せ机の前に立ちはだかる姉終始強い言い方で私がやるのを見ててねと彼女の手からペンとノートを奪い取りやってみせたはいいものの任せたその3秒後ちょっと間違えようものならば語気を荒げて注意する教えてあげているようで出来ない箇所の指摘をするキッチンから眺めていた私は第三者
2021年12月8日 01:38
こんなにも心細くて、なぜか力強い自分を感じるのは久しぶりだ。子どもがいつ咳込み、タクシーを呼んで救急に駆け込むか分からない子ども二人を抱いて、行けるのだろうか行ったあと入院になるかもしれないしかし、下の子は入院に付き添えないはずさて、これはどうなるのだ分からない、分からないけれど準備はするのだ.安心して眠れるために.明日の朝を迎えることが、こんなにも長く感じるなんて.い
2021年11月21日 23:53
心に何かが触れた時言葉がブワブワと湧き出てくる 記しておこうとペンを持ったその瞬間 すでにそれは水面に落ち 周りの水と一体に 水の中に入れた手で 掬えたのは言葉の端切れ 言葉と言葉を繋ごうと 両手で掬ってみるけれど あの時一度に湧き出た一文は 噴き出た あの瞬間のみ輝いていた なんとかもう一度、と 必死に探すも自らかき混ぜ 行方を見失う