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”基本調味料+αでつくるVEGAN”サイレント千切りキャベツのシーザーサラダ

無性に千切りキャベツを食べたくなる日はありませんか?
ボウルを抱えて無心でモシャモシャしたい日。
今、窓の外は蛇口を全開放してシャワーを浴びているような大雨。台風の夜です。
雨は好きですが、こんな風に乱暴に降られると少し怖い。不安な気持ちを落ち着かせたい時には、千切り瞑想が一番です。先日師匠から教えてもらった「サイレント千切りキャベツ」を試す時がやってきました。千切りキャベツをどう食べようか…。今夜の気分はシーザーサラダです。


基本調味料でつくるVEGAN料理。今回使う基本調味料は塩と味噌。+αは豆乳ヨーグルトとレモン果汁、オリーブオイルとニンニクです。αが多いですね。ごめんなさい。。。


千切りキャベツのVEGANシーザーサラダ

実際はボウルを抱えて食べました

<材料>(ドレッシングは作りやすい量で明記しています)
キャベツ 好きなだけ
豆乳ヨーグルト 大さじ3/レモン果汁 大さじ1/オリーブオイル 大さじ1/ニンニク 1片/味噌 小さじ1/4/塩 小さじ1/4
<作り方>
①キャベツは千切りにする。ニンニクはすりおろし、その他のシーザードレッシングの材料と一緒によく混ぜて乳化させる。
②千切りキャベツとドレッシングを合わせて出来上がり。お好みで胡椒や七味をかけるのもおすすめ。


シーザーサラダたる所以とは

シーザーサラダと聞いてイメージするのは、ロメインレタスにクルトンとカリカリベーコン、そしてあの白いとろりとしたドレッシング。
今回「VEGANシーザーサラダ」と名を打っていますが、レタスじゃないしクルトンもベーコンも乗ってないし、なんちゃってが過ぎますね。とはいえ、食べてみるとしっかりシーザーサラダなのは、ドレッシングのおかげです。
一般的なシーザードレッシングは、パルメザンチーズ、オリーブオイル、レモン汁、にんにく、塩、こしょうが主な材料。チーズを除いてしまえば、いわゆるフレンチドレッシングなんですよね。
チーズさえ植物性の何かに置き換えればVEGAN対応になるってわけなんです。

今回のレシピではチーズに近いお役目として豆乳ヨーグルトと味噌を加えました。豆乳ヨーグルトは乳製品の色と乳酸発酵の酸味として、味噌は発酵の香りと塩味、甘みとして、お役目を果たしてくれます。
甘めの味噌がおすすめですが、お家にあるものでももちろんOK。しょっぱさが強い味噌であれば、少しだけ砂糖などの甘みを足してください。豆乳ヨーグルトは豆乳マヨネーズや豆乳にも変更可能です。豆乳マヨであればとろみが増して濃厚な味に、豆乳であればサラッとした味とテクスチャーになります。


シーザードレッシングですよね!?


「代替え」という言葉を使うのはあまり好きじゃないけれど、こんな風に通常はVEGANではないメニューをVEGAN仕様にすることは好きです。今回のシーザードレッシングでチーズを豆乳ヨーグルトと味噌に置き換えましたように…。


元々の材料を調べて→全ての材料のどの部分がその料理を成り立たせているのか考えて→キーとなる食材が動物性食品であればそれはどんな役割を果たしているのかを考えて(香り?味?とろみ?など)→置き換えられる植物性食材を当てはめていく→VEGANバージョンの出来上がり

全く同じにならなくてもいいんです。雰囲気を感じられたらいいんです。私のシーザーサラダ欲さえ満たされたらいいんです。


今、アレルギー対応の食事を提供する仕事をしています。メニューの材料提示がされているのは一般食のみ。でも提供する中には「小麦アレルギー」「卵アレルギー」「乳製品アレルギー」など、さまざまなアレルギーをお持ちの方がいらっしゃいます。アレルギー対応メニューを作る時、常日頃からやっているVEGANへの置き換えがすっごく役に立っているなぁと感じます。おんなじ思考回路で、小麦を置き換えたり乳製品を置き換えたりしながら、一緒に食卓を囲む人たちが全く違うメニューにならないようなごはんを作っています。
こんな考え方もあるんだ、こんな料理の仕方もあるんだって知ってもらえたら、とても嬉しいです。いろんな食のスタイルを持つ人たちがいるんだってことを、受け入れてもらえたら食卓はもっとずっと豊かで幸せな空間になると思うから。


そうそう、冒頭に書いた「サイレント千切り」。
私のVEGAN師匠から教えてもらったのですが、この方法でキャベツを千切りしたら、過去イチ美味しい千切りキャベツができたんです。ホワホワなのにシャキシャキという、文字にすると矛盾しかないこの食感!千切りキャベツ革命が起きた瞬間でした。
もう少し上手になったら動画でUPしたいと思っているのですが…。
言葉で説明すると、1/4もしくは1/8にカットしたキャベツの断面を上にして、表面を薄く削ぐように切るという感じ。よくよく考えたら、これって機械で千切りキャベツをつくるやり方です。実は私の師匠、学生の頃に千切りキャベツをしながら、無料でユースホステルを泊まり歩いていたという千切りレジェンド。私も弟子として、サイレント千切りの精度をもっと高めていきたいと思います。


なんだか、今回話があちこちに飛んでいますが、一言にまとめるならば「VEGANは楽しくて美味しいよ」ということに尽きます。無理矢理すぎるかな。。。



◯◯◯◯
ひびのわの料理教室は、埼玉県草加市にて毎月開催しています。
お肉やお魚など、動物性の食材を使わずに野菜をたっぷり食べる、旬の野菜とアルモンデがテーマの料理教室です。
6月のクラスのテーマは「旬の野菜と穀物+豆」。
湿度の高い梅雨時期は、身体の中に過剰な水分や熱を溜めてしまいがち。そんな時に頼りになるのが、雑穀や豆類です。体外に余計な水分を出すサポートをしてくれたり、熱った身体をクールダウンさせてくれたり、逆に冷えを防いでくれたりするんです。自分で料理することは少ない食材かもしれませんが、食べるのは好きという方は多いですよね。このクラスが、気軽に雑穀や豆類を楽しめるようなきっかけになれるよう準備しています。
ぜひご参加くださいね。






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