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24/1/1(月)2つのお年玉

A たぶん6歳くらいの時にさ
B うん
A おじいちゃんにお年玉2つ出されたことあって
B 2つ?
A どっちか選べって、一個は500円玉が詰まった小瓶で、もう一個は10円玉が入った大瓶だったんだけどさ
B ほお、なるほど
A うん、でね、なんかその時親とか親戚とかがニヤニヤしててさ、おそらく思った方と逆の方が良い方だって、解っちゃってさ
B なるほど
A うん、けど子供ながらに大人の企みを裏切りたくないなーと思ってさ、10円玉の大瓶、取ったんだよね
B おじいちゃん孝行だな(笑)
A だよね(笑)でね
B うん
A そしたらもう一方の方を弟にあげるってことになっててさ、弟憤慨しちゃってさ
B え?
A 選択権なかったから
B たしかに。不公平なシステム
A そうなんだよ。でさ、俺、弟に選択権譲ったんだよ
B 偉い、さすが兄
A いや、そうじゃなくてさ
B うん?
A 弟って、兄が選んだやつを選ぶんだよ
B …あー(笑)
A うん(笑)。案の定、弟は俺が選んだ10円玉の大瓶を取ったんだよね
B (笑)逆に500円玉が詰まった小瓶をゲットしたわけだ
A そうそう(笑)
B なんかすごいトンチみたいな話だな
A そうなんだよね。なんかこれ、四字熟語でありそうじゃない?
B ありそうありそう
A わかんない?
B わかんないなー、何で?
A 書き初めで書こうと思って
B …わかんないけど、その四字熟語あんまよくないだろ
A そう?
B うん。腹黒いよ、その四字熟語

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