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犬の介護と看取り・・・その6

私たちは人生においてさまざまな困難を経験します。その中でも愛着の絆で結ばれたかけがえのない存在を死によって失うことは、最もつらく苦しい経験です。

ペットロスは『ならないようにする』のではなく『うまく付き合う』ということがとても大切です。

愛犬との別れにうまく付き合う心のプロセス4つのポイントです。


1.喪失の現実を受け入れ、きちんとお別れをする

大切な存在が亡くなった現実を認めるのはつらいものです。

『信じたくない、こんなことは何かの間違いだ』と否認することもよくある当然の反応です。

しかし、心のプロセスは喪失を受け入れ、お別れをすることから始まります。

葬儀を行う、お別れの会を行うなど方法はさまざまですが、きちんとお別れをしましょう。

2.悲しみと向き合い解放する

信頼できる親しい人に話を聴いてもらうこと、あるいは日記など文章を書いて一人で静かに自分の気持ちを見つめることは、気持ちを整理し心のプロセスを進めるのにとても大切です。

中には周りに心配をかけないよう、悲しみを我慢して出さないようにする方もいらっしゃいますが、プロセスを進めるためには感情を出すことが必要です。

泣くことには感情を表出し浄化する効果がありますので、我慢せずたくさん涙を流してください。

ただし、一日中ずっと悲しみと向き合ってばかりでは健康を損なってしまいますので、一方では家事や仕事に集中したり、気晴らしをして悲しみから離れる時間も大切にしましょう。

3.周囲を信頼し、サポートを受け取る

繰り返しになりますが、誰かと一緒に背負うことでどんな重荷も軽く感じられるものです。

家族や友人、職場の同僚、パートナー、仲間、サポートグループ、カウンセラーなど、話を好意的に聴き、ともに悲しみを負ってくれる人が必ずどこかにいます。

素直に甘えてその人たちからのサポートを受け取ってください。そしていつか順番が来たら今度は自分がそのお返しをしてあげてください。

4.自分をいたわり大切にする

そして最後に大事なことですが、悲しみで胸がふさがれているとき、つい自分自身のことがおろそかになりがちになります。

悲しみの涙が感謝の涙に変わるまでには時間もかかります。

その間、ときには気晴らしをしながら、どうぞ自分をいたわり大切にすることを忘れないでください。

そのためにも、愛犬が元気で共に暮らしている時からたくさんコミュニケーションをとってあげましょう。

愛犬が苦しくてつらいときは、そばでサポートできる知識を身につけましょう。

そして、最後は『ごめんね』ではなく『ありがとう』の言葉が言えることが何よりも愛犬にとって一番の喜びなのです。


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