佐藤秀和/スキンケアブランドCXマネージャー

スキンケアブランド「タカミ」でEC/CXの責任者をしています。 https://twi…

佐藤秀和/スキンケアブランドCXマネージャー

スキンケアブランド「タカミ」でEC/CXの責任者をしています。 https://twitter.com/Hidekazu_Sato_

最近の記事

「ファン化」か「無意識化」か -お客さまのロイヤル化の2つの到達点-

ファネルというロイヤル化への道程 冒頭から脱線しますが、私はいわゆる「ファネル」という概念や、それを構築できるとする戦略論があまり好きではありません。 一般的にファネル(“漏斗”の意)は、下図のように認知から関心、検討を経て購入に至る過程、あるいはリピート購入、アップセル・クロスセルからロイヤル化していく過程まで含めたデュアルファネル(ダブルファネル)という形で表現されます。 ただ、このファネルの概念や、それを構築する戦略論については、以下の理由でしっくりきません。

    • 「D2C」は終わりにして、「B-X-C」という概念で考えよう

      「D2C (Direct to Consumer)」と呼ばれるビジネスモデルが生まれて10年以上。数多のバズワードが生まれては消える中、D2Cという言葉は「D2C的」なものも含め、そのカテゴリーで語られるブランドを多く生み出すほどに市民権を得た言葉だと思います。 その解釈も文脈によって(良くも悪くも)様々に変化しながら活用されていて、もはや厳密に“D2Cとは”みたいなことを論じることも意味が無いと思いますし、私自身も、この便利なD2Cという言葉を度々使います。 なので、「

      • CXは、売上にどう繋がるのか? -LTVモデルのビジネスを行う事業者がCXに取り組むべき理由-

        前回(と言ってもだいぶ間が空いてしまったが)のnoteで、「ブランド」とは何かという禅問答的なテーマをCX(Customer Experience)の観点で私なりに書いてみました。 前回のnoteはこちら↓ https://note.com/hide_sato_note/n/n4ef80f66df1e そこでは、ブランドとは と定義しました。 つまり、CX(Customer Experience:顧客体験)を考えることは、ブランドを形作る活動(いわゆるブランディング)その

        • 語り尽くされた「ブランド」を、CXの観点で考える

          ”ブランドとは何か?”なんて話は、古今東西さまざまなところで語り尽くされているし、既に偉大な先人が素晴らしい定義をしてくれています。 でも、これほど、解釈が人それぞれ多様に分かれる言葉は珍しいし、それぞれの解釈が、組織や人のスタンスや発言・行動に大きな影響を与える言葉も他に無いと思います。 もちろん、日々の仕事でCX (Customer Experience) について考えている私にも、私なりの「ブランド」の解釈があり、それが日々の発言や行動、戦略や戦術にまで影響をしてい

        「ファン化」か「無意識化」か -お客さまのロイヤル化の2つの到達点-