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人と他の動物たちとの違いをこどもに伝えるとしたら(No.8 道徳の視点)

こんにちは。
私は「教育」について考えることが大好きです。

もしも、こどもから
「人と他の動物たちとの違いって何?」
と聞かれたら、何と答えようか考えてみました。
そして、人と他の動物たちの違いを学校で学ぶ教科の視点から、語ってみようという試みを勝手に始めてみようと思いました(笑)

今回はその第8弾です!道徳の視点から考えていきます。
わたしは、「あかの他人のことを考えられる」
人と他の動物たちとの違いだと考えています。

「あなたは、道で見知らぬ困っている人がいたら助けますか?」

いろんな状況によって、「助けない」という方はいらっしゃると思います。

見知らぬ人が明らかにおかしな行動をしている場合やその人がものすごく強面だったり、自分が急いでいて助ける余裕がないというような状況なら
私も助けないと思います(;^ω^)

ですが、ものすごく余裕がある状態で、困っているこどもがいたら進んで助けると思います。

この記事を読んでくださっている方も、ある程度共感していただけるのではないでしょうか?

では、もし他の動物だとどうなるでしょう。
犬で考えてみます。
ものすごくお腹をすかせて困っている子犬がいます。そこに、初めて会う大人の犬を連れてきたとします。すると、大人の犬は、その子犬に何かしてあげようと思い行動を起こすことは皆無です。
走って別のところへいくか、おいしいお肉があれば、自分が食べてしまうでしょう。

もちろん、オオカミが人間のこどもを育てたというような話があるように、なにかのキッカケがあれば、そのような状態になると思います。
ですが、ものすごくレアなケースです。
また、犬同士で、助け合っている場面をみることもあるでしょう。
しかし、それらは基本、お互いのことを十分知っている間柄であるから起こりうることです。

一方で、私たち人間は、初めて会う人にでも、時間をさいて、相手を思いやることができるのです。

人間ほど、「全く見ず知らずの人にために行動できる生き物はいない」と言われています。

考えてみてください。
このnoteで、いろんな知識や学びを発信してくれている方々は
「見ず知らずの人のため」の助けになるために記事を書いているはずです。
(私のように、自分の考えを整理するため記事を書いている人もいるかもしれませんが、、、)

他の職業でも、初めて会う人のために頑張っていることが多いのではないでしょうか?

私は、この「全く見ず知らずの人」や「目には見えない社会」が気持ちよく、幸せに過ごすためにはどうすればいいのかを考えるのが道徳の教科で行われていることかなと思います。

他の動物に、「親切にするんだよ」や「これが社会のルールだね」といったところで、ちんぷんかんぷんです。
しかし、私たちはそれを考えることができるのです。

これだけ大きな社会をつくりあげられたのは「全く見ず知らずの人にために行動できる」からです。道徳という授業で、改めて勉強しなくても、多くの人はその素養を身に着けているはずです。私は、そんな性善説的な考えをもっています。

じゃあ、道徳を学ぶ必要はないのか?というと答えはNoです。
そうした、人にしかない力をさらに伸ばすことは価値あることだと思います。また、道徳の教材に出てくるような状況に、疑似的にでも体験することは意味があると思います。

私も道徳の授業をした経験がありますが、正直なところ
ものすごく難しかったです。
特別な「教科」となっていて、教える科目ですが、私自身も完璧な人間ではありません。

「教える」なんておこがましいです。

「全く見ず知らずの人」や「目には見えない社会」が気持ちよく、幸せに過ごすためにはどうすればいいのかをともに考えることを授業では、こころがけていました。

できていたかは、さだかではありませんが、、、、

「まったくの他人を思いやって考えられる」こと人と他の動物たちとの違っていて、それを全人類が当たり前にできるようになれば、「道徳」が教科として必要なくなると思います。


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