煉獄の外で

今日は昼ごろ目が覚める

ひとつふたつ、用事を済ます

午後、友人にカラオケに誘われたので行く

外に出ると気分がよかった

友人から、顔つきがよくなった、スッキリしたといわれる

実は自分もこの「気分のよさ」が全盛期に近い「気分のよさ」であることを感じていた

気持ちに後ろめたいものや重いものが無くなってきている

おそらくほぼ回復しているのだろうと思われる

これからどうするか、いよいよ考えなければならない

相変わらず『私のソルジェーニツィン』を読んでいる

夫が監獄にいる妻のナターリヤ

妻は何とか生活を立てるべく、ドイツが攻め込んできて疎開をしたときには、疎開先で先生の仕事を見つけ

戦争が終わると、大学で優秀な研究成果を収め研究員のポストにつく

また、夫を待ちつつ、助教授もする傍らで、ピアノの発表会も行いテレビに出るまでになる

この女性主人公のパワフルさがすごい

生きてるなー、って感じがする

しかも勉強も音楽もできる才女だ

なんだか感動してしまった

まだこの本は半分だ

ここから夫が帰ってくるが、夫の浮気やら著者の自殺未遂やらが待っているらしい

またこの本では、遠距離恋愛がどういう精神的な動きをしながら崩壊していくかもよくわかる

彼というイメージが、距離と時間を経て「愛の幻想としての彼」へとイメージが変わっていく、みたいな描写があって面白かった

しかしとにかく、この本のタイトルが『私のソルジェーニツィン』であるように、この本からは「愛情」のようなものが溢れている

作者の血で書かれた本、というべき本が世の中にはあるが

作者の愛情で書かれた本、が本書なのだと思う

「恋バナ」は全人類共通の盛り上がる話だ

やはり愛について語ることは気分がいいのだと思う

今年は愛についてよく考える

文字にすると、アラサーがなに言ってんだと笑ってしまうが

人を愛することに躊躇したくないね

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