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偉大なる福沢諭吉 (140文字小説)

「はい、あーん」

「恥ずかしいな…」

 隣のバカップルがうざい。

 羨ましいなど、つゆ程も思わない。

 無視して注文だ。

 ウェイトレスが来ると、

「あれ、恥ずかしくないんですかね」と、隣を揶揄する。

「あれは、当店の一万円での追加サービスです!」

 財布には稲造が一人。

 ATMはどこだ!?

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