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まどろみのキス (140文字小説)

 まどろんでいると、唇に他人の風味を感じた。

 夢かうつつか判然とせず、私は瞼に封をした。

 感じたビールの香り。

 部屋には悠と唯。

 私は彼がいるのに、こんな波風立てることをして。

 憤り、ソファから体を起こすと、二人は床にキスしてた。

 起きてるのは、酒臭い愛犬。

 犯人はあんたね。

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