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元作詞家の「おススメ•LADIES’ POP ⑦」

♬ ニートな午後3時

松原みき

 今回のアーティストは言わずと知れた、特に昨今改めてCITY POPの代表格として話題の松原みきさんです。
 1979年のデビューシングル “真夜中のドア〜Stay With Me” で数々の新人賞を獲得した彼女もまた真の実力派シンガーであります。ジャズシンガーだった母親のいる家庭に育ち、幼少期からジャズを中心とした様々なジャンルの音楽に親しんでいたという事実がそのルーツとなっています。私が最初にその唄声を聴いたのは当時の歌番組、多分「夜のヒットスタジオ」だったかと。特に強烈な印象はなかったものの、いい曲だなぁ…と早速カセットテープに収めた記憶があります。ただ、何故かサビのフレーズはその後もずっと
耳に残っていて、何時しかお気に入りの一曲となっていました。徐々に音楽を知ってからは尚更、楽曲自体の質の高さ、アレンジのお洒落感、そしてヴォーカルの素晴らしさに改めて敬服致しました。後半で表に出て来るギターアレンジ…最高です、今だに何回も繰り返し聴きます。要はジャズ出身のアーティスト独特な抑揚・雰囲気に長く惹かれていたのだと気付いた訳です。
 Youtubeでカバーされたことをきっかけに、世界中で“真夜中のドア〜Stay With Me” は多くの人々の心を掴み、そのブームはレコード盤の復刻に至るまでとなりました。私にとってもこのリバイバルは嬉しいものでしたが、何とも残念なのは、これが彼女の死から15~16年後であったということです。松原さんは2004年に他界、享年44歳でいらっしゃいました。

1979年  キャニオン・レコード 「真夜中のドア〜Stay With Me」

 今回は彼女の魅力を知って頂くために、敢えて別の楽曲をご紹介致します。「ニートな午後3時」、これも彼女の代表作です。1981年リリースで資生堂春のキャンペーンソングに起用されています。この頃のポップスには歌詞にドラマがありました。その内容と描写は是非ご視聴の上お確かめ頂きたいと思います。三浦徳子氏の詞の世界です。

1981年  キャニオン・レコード 「ニートな午後3時」



ご冥福をお祈りしつつ…今世界のファンを魅了するこの楽曲も…
やはり欠かせませんね。


ご覧頂き有難う御座います。



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