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訪問員養成講座

「おせっかいワーカーになろう⑩」

 訪問員になってもらったのは、いままで学童保育・児童館・放課後等デイサービス・こどもプラザ(親子広場事業)等を運営してきたスタッフと、社会連帯活動など様々な地域活動を通して出会ってきた仲間でした。しかしそれだけでは全然足りなくて、シフトを組むのが本当に大変でした。特に最初のうちは夜間、それも0時過ぎの訪問が続いたりすると、緊張感と睡眠不足で疲労が溜って、次の日に響きます。訪問員を増やすことが喫緊の課題になりました。

 そこで訪問員の養成講座を開くことにしました。すぐにでも新しい訪問員に参加してほしい気持ちは山々でしたが、ワーカーズの考え方や子どもや家庭を応援する経験や知識を共有できる仲間に参加してほしかったので、5カ月かけて12回の丁寧な講座を組むことにしました。担当課の児相にどんな講座内容がよいか相談し、講師を紹介してもらいました。行政関係の講師は、児相を通してお願いしたのでスムーズに決まりました。

 テーマは「産婦人科の母親支援」「精神疾患を抱える家庭への支援」「子どもの権利保障の現状」「福岡市の子ども虐待支援の取り組み」「ノーバディーズパーフェクトWS」「DV家庭への支援」「生活保護等の社会保障制度」「保健師の母子訪問」「乳児院や里親で暮らす子ども」「子育てを包摂するネットワーク作り」「不登校等の家庭訪問」と多岐にわたりましたが、初めて知ることも多く、学生に戻った新鮮な気持ちで学べて、現スタッフも含めて、家庭訪問する上でとても役に立つ講座になりました。

  受講者募集は、保育士、教員、看護師等の資格を持っていたり、子育て支援やPTA、民生児童員の活動に関わっている主婦等で、もっと何かしたいと思いながら一歩踏み出すきっかけがない人に参加してほしいと思って、新聞やフリーペーパーにお願いして、記事にしてもらいました。

 色々な団体や機関、学校などに応募のチラシを持参して募集をお願いしたときや講師として来ていただいた関係機関にも、とにかく子育て見守り訪問とワーカーズの存在や働き方を知ってもらうように努めました。

 受講者は25名、単発の聴講も含めると多い回は40名を超え、熱気のある学びの場になりました。その中から新たに13名が訪問員になってくれました。仲間が増えて本当に嬉しかったです。

          【労協新聞2017「おせっかいワーカーになろう⑩」】

応援よろしくお願い致します。