東洋医学講座 277
〇脾と肌肉
脾は、太極的にみますと全身の肉体部分すべてであり、天地に当てると、全肉体が大地であり、その地上地中において四季を成す働きが天気であります。
脾気 春気・・・肝気
(大地) 夏気・・・心気
土気・・・脾気
春気・・・肺気
冬気・・・腎気
例えば、肝臓という臓器は脾の一部で、そこに肝気が間借りしているのであります。筋肉自体は脾でありますが、その働きは、肝によって行われます。だいたいにおいて肌肉とは、四肢をはじめとした皮下組織、筋肉層を指します。
過食すると身が重くなり、だるくなります。脾胃が機能低下しますと、四肢がだるく、全身倦怠が強くなります。したがって、肌肉も生理変調を起こします。
脾力は大地の力で、大地は無より天気を受けて動植物をつくるように、脾も甘味をはじめ五味を消化して、肌肉なる形を成し、肝心肺腎の働きによって生理作用を行っています。
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