見出し画像

#026 エンディングノートが役に立つんだという実感

先日、エンディングノートや終末期の話をしていて、たまたまとあるおひとり様(ここではAさんとする)の話を、対応した社員の方(ここではBさんとする)から聞いた。

Aさんは、終末期や死後のサポート契約を結んでいた。
いわゆる死後事務契約までのフルサポート。


ある日会社に、Aさんの救急搬送の連絡が入った。
Bさんが急ぎ赴くと、搬送された病院で手当を受けるも満床で、やむをえず転院となった。その地域では、救急車に同乗者がいないと発車できないルールになっていたらしく、転院先まで同乗。
退院手続きやら、入院手続きやらも進めつつ、医療行為に関して、あらかじめ取り決めてあった契約書を元に、どこまでの医療行為をするのかご本人の意向を正確に医師に伝え(心配蘇生はNGとか、痛み苦しみはなるべく取って欲しいとか。)、その通りにことを運んだ。
何週間か後に、Aさんはお亡くなりになる。
そして、その後、直葬に至った。
契約通りAさんの希望である納骨までサポートした。


という、なかなかに重い話。

こういうサービスは今後もどんどん需要が増えるだろうと思う。
(今まさに必要な方もたくさんいる気がする。)

そして実際問題として、例え子供がいても、その時駆けつけられるとも限らないなとも思った。

そして、本当にエンディングノートって役に立つんだなと思った。(だからこそ書くのか。)

市販で見るエンディングノート以上に詳細がしっかり契約として取り決めているのではないかと思った。(私が作った資料にも、心肺蘇生法の希望の有無とか、胃ろうとか、点滴とかには触れているけど、更に詳細を書いておくといい項目があるんだろう。もっともっと知りたいと思った。)

あと、当然のこととはいえ、あくまでも契約書を元に(本人の希望に実直に)事務的に進めることにも好感を持った。むしろ家族の方が、迷いやいざこざが発生して、スムーズに行かないことありそう。

同時に、エンディングノートは、書いて放置するのでは全然ダメだとも痛感した。

日頃から、書いてある内容を家族にも共有して、家族も理解を示していてくれないと、いくら書いてあっても、強制力はないので、結局実行してもらえないことには。ね。

私は、私が希望した様に締めくくってほしいいから、家族の意向には可能な限り沿うことに決めている。


こういうふうに本当にエンディングノートって役に立つんだということが、リアルな体験談として知ることができてよかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?