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禁煙成功のための秘訣

換気扇の下で3時間タバコを吸い続ける。台風の日でも喫煙所に行きタバコを吸う。朝起きたらとりあえず一服する。

…かつての私はヘビースモーカーでした。禁煙を試み挫折もしました。しかし、今は全然タバコを吸っていません。

今回は
①禁煙成功のための6つのステップ
②喫煙の影響を示すデータ
③喫煙者の老後の姿
以上の3つのパートに分けて、禁煙応援のための記事を書きました。

タバコをやめたい方、身内にやめさせたい方、ぜひご覧下さい。

①禁煙成功の6ステップ

今から紹介するのは私が成功できた!という方法です。

ステップ1「禁煙に失敗する」
矛盾して聞こえるかもしれませんが、禁煙を成功させるためには、一度本気で禁煙を目指して失敗する必要があります。

失敗で得た教訓と悔しさはバネとなって、次の禁煙チャレンジを成功に導くことでしょう。

私が得た教訓は、飲み会の場で「一本だけなら良いか。」と油断してはいけない。というものです。一本でも吸ってしまうと、どんどん気が緩んでいきます。

ステップ2「飽きるほどタバコを吸う」
いくら好きなものでも、好きの度合いには時期によって波があります。

禁煙を始めるタイミングは好きのピークを避けるのがオススメです。飽きるほどタバコを吸って「少し吸いすぎたかも。」そう思うくらいの時に禁煙しましょう。

ステップ3「決意した瞬間に止める」
止めると決めた、その日のうちに、ライターや携帯灰皿、タスポ、ストックのタバコを捨てる。今後タバコを吸わないことを周りに宣伝する。

禁煙するには覚悟が必要です。自分で自分を追い詰めることで覚悟を決めましょう。

ステップ4「まず1週間耐える」
離脱症状のピークは1週間以内に来るとされます。私の場合は3日目が一番辛かったです。

太ることを気にしている場合ではありません。タバコの代わりにお菓子を食べ、ジュースを飲んでも良いです。なりふり構わず、まずは1週間耐えましょう。

ステップ5「何度も自分に言い聞かせる」
禁煙の決意が揺るがないようにするためには、禁煙する理由やメリットを日頃から自分に言い聞かせることも重要です。

●健康的な問題で止めたのなら「吸ったら死ぬ」
●金銭的な問題で止めたのなら「タバコを買うお金はない」
●家族のために止めたのなら「家族に縁を切られる」

少し強めの言葉で自分に言い聞かせてください。決意も強くなっていきます。

ステップ6「時々今までの苦労を振り返る」
禁煙は辛いものです。特に最初の1週間はできれば二度と経験したくありません。

そう思えたら徐々に喫煙するのが億劫になってきます。自分との約束を反故にしてタバコを吸う夢を見ることもあります。

その夢を「タバコが吸えて嬉しい」ではなく、「禁煙が失敗してしまった」と思えるようになれば、きっと禁煙は成功するでしょう。

禁煙に費やす時間が長くなるほどに、せっかくここまで禁煙したのに、喫煙するのは今までかけた時間が勿体ないと思うようになります。いわゆるサンクコスト効果というやつですね。

②喫煙の影響を示すデータ

禁煙中の人はこれを見て決意を強くするために、喫煙者は禁煙のきっかけに、ここからはデータを並べます。

タバコの影響といえば、最初に上げるべきは、何と言っても体に悪い。タバコには約70種類の発がん性物資が含まれています。

この影響で、がんの発生率は、喫煙者は非喫煙者の1.5倍以上あるという、調査結果が出ています。※国立がん研究センター『喫煙とがん全体の発生率との関係について』

これは、がんに限定した場合で、脳卒中、、慢性閉塞性肺疾患(COPD)呼吸機能低下、虚血性心疾患、腹部大動脈瘤、など、「確実に影響がある」とされているだけでも、様々な疾病にかかりやすくなります。

体に悪いことの証明として、「タバコ一本で寿命が5分30秒縮む」なんて話もあるくらいです。※英国王立内科医学会

また、その影響は、喫煙者本人だけに留まりません。

受動喫煙の影響で、年間1万5千人が死亡している。というような推計もあります。※国立がん研究センターがん対策情報センター

これは肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群に絞ったものなので、実際は、より多くの人の死亡に影響しているのではないでしょうか。

自分の家族や親友などに悪い影響があると思うと、いたたまれません。

一日の中でタバコを吸う本数は、男性17.7本、女性14.4本となっています。※JT 2018年「全国たばこ喫煙者率調査」

間をとって、仮に一日の喫煙本数を16本とすると、年間5840本、約292箱分のタバコを吸っている計算になります。

お金の面で見てみると、一年で約17万円の出費です。※一箱580円とした場合

生涯喫煙すれば、80歳まで生きたと仮定すると、1000万円以上の出費となります。

しかも、タバコ税として値上げすることはあっても、値下げすることはないので、この出費はもっと増えると予想できます。

これはタバコを吸うために直接的にかかるお金ですが、タバコの影響でかかった病気の治療や入院費、部屋のクリーニング代などを加えると、さらに金額が上がるでしょう。

タバコを吸わないことは、ある意味、究極の節約術といえます。

タバコは将来的な時間である、寿命だけではなく、現在の時間も消費します。

タバコを1本吸うためにかかる時間は、大体3〜5分くらい。少なめに見積もっても一日58分。喫煙所までの移動時間や、タバコを買う時間を考慮すると、もっとかかるでしょう。

一年で考えると約352時間、先程のように生涯喫煙したと仮定すると、880日ほど、実に2年以上、喫煙にかけている計算になります。

2年もあれば、趣味や自分磨きなどの、やりたいことができるのではないでしょうか?

タバコはストレス解消にはならない!むしろストレスの原因になる!

なんてことも言われますが、データで分かりにくく、客観的に判断しづらいと思います。

なので今回はわかりやすく数字を用いました。

自分の寿命も他人の命も削り、お金も時間も消費するタバコ。禁煙を始めるのが早ければ早いほど、どんどん失われるものが、少なくなっていきます。


③喫煙者の老後の姿

私は現在介護職員として、介護施設で働いています。施設で生活される高齢者の中には昔はヘビースモーカーだったという方もおられます。

最後に、喫煙者が将来どうなるのか?あくまでも一例ではありますが、お話します。

施設の中を細長いカートを引いて歩く。鼻には常にチューブが付いている。

COPDの治療のために携帯用の酸素ボンベを持ち歩いて、チューブから酸素を吸入している利用者様の日常です。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)はほとんどの場合がタバコの煙を長期間吸い込んできたことによる疾患です。

主な症状は動いた際の息切れや痰が絡んだりしやすくなるといったものですが、これが馬鹿にできません。

これらの症状は血液中の酸素濃度(所謂SPO2)の低下に繋がるからです。

酸素濃度が90%を下回ると呼吸不全になり、身体のあらゆる臓器に不調をもたらします。

酸素濃度が下がり過ぎると最悪の場合は死んでしまうのです。

もし酸素ボンベなしで生活していたら、少し歩いただけでもかなり息切れしてしまうでしょう。

それどころか重症化すると24時間のほとんどの場合、酸素ボンベが必要になります。

ボンベ内の酸素の残量もいちいち気にしないといけない。もちろん更なる悪化防止のためにタバコも吸えない。

ただでさえ、家に比べれば不自由な施設生活の中に「タバコを吸えない」と「チューブを付けてボンベを持ち歩く」という二つの不自由を背負い込むことになるのです。

「面倒くさいなぁ。」と言いながらも酸素ボンベを手放せない生活を送っている利用者様は何人もおられます。

どうせ吸えなくなるなら今の内にタバコ止めませんか?早めに止めた方が症状が悪化しにくくなるらしいですよ。

新年度の新しい挑戦として禁煙をオススメします。

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