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人と比較しないこと

こんにちは!連休はいかがでしたか?
私は久しぶりに畑に出て土いじりをしてリフレッシュできました。親戚一同で野菜やイチゴの収穫。「桃薫(とうくん)」という桃味のイチゴ、食べたことありますか?爽やかでとっても美味しいので見かけたらぜひ。

さて、世間では「五月病」が流行り始めるころです。
五月病とは連休モードから抜けきらず、なんだか仕事に対するエネルギーが湧いてこない状態や、新入社員や人事異動など環境変化のあった方が、新しい環境への適応がうまくいかず、なんとなく体調が悪い、やる気が出ないなど心身に不調があらわれる状況のことを指します(病名ではありません)。

今回は五月病の一つの要因として考えられる「他者と比較する癖」について原因と対策法を紹介します。

比較は人間の本能である

不安・怒りといった負の感情は、遺伝子に組み込まれている生存本能によるものである。「他人と自分を比べる」という考え方は、人間の遺伝子として正常な反応(生き残る上で自分に何が足りないか考えている)である。

生命科学研究科博士 / ゲノム研究者 高橋 祥子

私たちが適応した社会生活を送っていくためには、自分自身や自分の置かれた状態・環境をよく知っていることが大切です。「自分の意見は正しいのか」、「自分の能力はどの程度なのか」自己認識・自己評価したいという願望が私たちには備わっています。
「他人と自分を比べる」ことは悪いことではなく、人間の正常な反応なんですね。他者と比較して自分を認識し、生き残るために進化してきたのが我々人間です。

比較によって生じるマイナスの影響

ただ、この本能を発動させているとき、我々には「快・不快」の感情が付いてきます。これが厄介なポイントです。私たち人間は「快」よりも「不快」の方がより強く感じ、長く記憶に残るようにできているので、「不快」を何度も思い出し、ネガティブループに入ります。
これが続くと生活に充実感を感じられなくなり五月病の出来上がりです。

他者比較は類似者(自分と似た属性の人)、または自分よりやや優れた他者との間で起こりやすいことが研究で明らかにされています。(『高田利武(1994)日常事態における社会的比較の様態 奈良大学紀要, 22,201-210』)足の速さでウサイン・ボルトと自分を比較して落ち込む人はそうそう居ませんよね。でも同じ性別、能力的にも同じくらいだと感じるあの人だけが、上司に可愛がられていたり、仕事で評価されていると羨ましくなったり、劣等感を感じたりするわけです。
ここで生まれた劣等感は、その人が頭の中にいる限り続きます。そして、満足していたはずの生活に水を差すのです。

改善方法①競争から降りる

「勝ち負け思考」が強い方は、人と比べやすい傾向にあります。勝ち負け思考とは、なんでも勝負にしてしまい、勝った、負けたと、競争してしまう思考の癖です。
この思考は、スポーツやビジネスでは必要となる場面もありますが、日常では、人間関係を殺伐としたものに変えてしまう危険性があります。そのエネルギーは、オリジナリティを磨くことに使いましょう。 比較しているあの人とは違う部分で輝くことに目を向けたら、自然と比較は薄れていきますよ。

改善方法②SNS閲覧時間を減らす

幸せになりたいと思えば思うほど、現状を知ろうとして他者比較が起こります。SNSの大半はキラキラした側面を切り取っていますよね。SNSは日常ではありませんから、他者比較ぐせのある人はSNSと少し距離を取って、生の人間とコミュニケーションを取り、ありのままを感じましょう。

まとめ

いかがでしたか?人と比較していると、何か大きな決断をしようとしても「自分は他の人よりできないから」と考えて、自信を無くしたり、自分を過小評価してしまい、チャレンジすることを諦めてしまうことも。
この癖を弱めることで、ストレスが減り、そのままの自分を認められ、挑戦しやすくなりますよ。
社内で最大のパフォーマンスを発揮するためにも比較グセを弱めていきましょう。

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