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【独り言】「生まれてきて良かった」ってちょっと違くない?

人生は死ぬまでの暇つぶし
という名言があるのですが、私は完全に同意です。

事あるごとに、
「ああ、生まれてきて良かった!」
という言葉を口にする人は多いです。

また、自分の誕生日になると親に
「お母さん、産んでくれてありがとう!」
と伝えるのも決まり文句かと思います。

もちろん、そう思えるのは素晴らしい事です。
私もとびきり美味しいお寿司を食べた時、美しい自然に触れた時、心が大きく動かされて、「似たような」感情は湧き起こります。

でも、
「生まれてきて良かった」
この言葉にはどうも昔から疑問を感じていて、同意できません。

まず、生まれたのは自分の意思ではなく、
私たちは、
「気がついたら生まれていた」
という存在です。

そしてどういうわけか衣食住が必須の身体を抱え、
その必須の衣食住を手に入れるために労働が必要な社会に放り込まれ、もがいていかなければならないのです。

日本のように自由な先進国に生まれるのは超ラッキーですが、多くの人は毎日汗を流して働いても、まともに食事さえ取れないような環境にいます。また、身体的、精神的なハンデを抱えて生まれてくる人もいます。

どんな苦労も自分で決めた道なら覚悟を決められますが、これがすべて親、実質的には「他人」に勝手に決められて始まったのですから、どうも人生とは不公平だと思えてなりません。

どんなに幸せなことがあっても、
そもそも生まれていなかったら「記憶」「感情」「身体」すべてがそもそもどこにもなく、生まれないことで逃したチャンスを残念に感じることも、苦しむこともないのだから、そこにメリットもデメリットも、良いも悪いも一切ないのでは、と思うのです、

人生とは突き詰めれば、勝手に生み出されてしまったから仕方なく歩いている道に過ぎません。でも、そんな後ろ向きな思いで何十年も過ごすのは辛いので、生まれてしまった事実はさっさと諦めて、せっかく生まれたんだから少しでもたくさん幸せを感じて生きていこうと、お金を稼いだり、趣味に没頭したり、家庭を作り上げていくのです。

別に今、死にたいとか、とても悲しいことがあったとか、特別人生に思い悩んでいるとかではない(多少なりとも常に悩んでいるので笑)ですし、もちろん、人生を心から楽しみたいと思っているのですが、あくまでもその全ては根本的に「大きな諦め」のもとに成り立っているので、その諦めにかんして良かったとか悪かったとか、そういうことは感じないなあという、ただのつぶやきでした。

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