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「鉱物分類図鑑」を読んだ中二女子の感想

図鑑でした。

めっちゃ図鑑です。

なんて言うんやろう。綺麗な鉱物を選んで載せている入門書ではない感じ。

家にある普通の恐竜図鑑、動物図鑑の感じの図鑑でした。

本として読んだら堅苦しい文章で読みにくいのですが、図鑑として読んだら納得できる感じでした。

宝石になる鉱物だったり、宝石にはならないけれど綺麗な鉱物ばかりではなくて、普通の石のような鉱物も載っていて面白かったです。

覚えることはできなかったのですが、「へぇ~こんな石があるんや~」と思いながら見ていました。

「元素鉱物」とか「ハロゲン化鉱物」とかで章分けされていたので、化学組成式が一つ一つわかりやすかったのもポイント。

角閃石と輝石ってかなり似ているイメージだったのですが、なるほど化学組成式も似ていたんですね。

結晶構造は原子レベルの並び方を反映している、みたいな解説もわかりやすかったですし、繰り返し出てくるのでこれは覚えることができました。

蛍石の説明も、正八面体の劈開・加熱したら割れるときに光ること以外の解説もあったのが嬉しかったです。

この前考えてみたら、蛍石って有名だし好きだけど意外とあんまり知らなかったんですよね。

それから「ラブラドライト」も出てきました。

「鉱物女子のときめき生活」の作者、石坪かおりさんが好きと書いていた鉱物。

「曹灰長石」という鉱物だったらしいです。

ラブラドライトは「鉱物女子のときめき生活」で初めて知ったのですが、曹灰長石はなんとなく聞いたことがあったような気がします。

鉱物の解説の前に「鉱物の産状と成因について」という章があって、「温泉沈殿物」とかの説明があったんですよ。

理解は追いついていないのですが、解説内でよく出てくる言葉の解説だったので理解してから読んだらもっと面白かったんだろうなと思いました。

この図鑑にでてくる母岩つきの標本たちもよかったんですよ。

色々な鉱物と一緒についてあるものとかもあって、「うわぁ!すごい!」って。

自然のままの姿はたぶん、鉱物屋さんで見るように綺麗に一種類にはなっていないんですね。

でもちゃんとその場所で調査をしないと見つからないんだろうなぁと思って。

相当なサイズでしょうし、手に入らなくてもいいから一度実物を見てみたいです。

写真では写し取れないようなちいさなデコボコ、照り。見る角度によって微妙に変化する色合いはどのようなものなのか・・・。

この本のコラムに出てきたつくばの「地質標本館」とかの鉱物の博物館にも行ってみたくなりました。

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