いつも「やる気」なんてない。
先日、東京大学薬学部教授 池谷裕二さんの講演を聞きました。終始興味深い内容でとても面白かったのですが、「あ、ここでも同じことを聞いた!」と思った一節がありました。それは『やる気とは行動の原因ではなく結果』ということです。
同じ趣旨のことは、佐々木典士さんや、今日読んだ本『19歳で人工肛門、偏差値30の僕が医師になって考えたこと』の著者 石井洋介さんも言っていました。
まあ、これまでの人生でも聞いたことがあったはずなのですが、今の自分が聞いて、ちょうど励みになる言葉だったんですよね。
というのも、最近自分に、運動や勉強や生活のことなど、いろいろな課題を用意して習慣にしたいなと思っていたところなのですが、「やりたくないな」と思うことはつきないわけです。そういう自分が情けないなあといつも思ってしまうのだけれど、「やりたくない」という気持ちは自然に湧き出てきていいんだなと改めて思えたんですよね。
自分は、何かを積み重ねていくずっと先に、自分がもっと健康になったり楽しくなりそうだなあと思っているわけです。そのために今この課題をなんとか日々やりたいなあと思っているわけです。課題自体が楽しくてしょうがないというわけではないので、「嫌だな、めんどうだな、やりたくないな」と思うことはごく当たり前なんです。
そういうことを続けていって何かを成し遂げた人は、それらめんどうな課題に対して、『課題に対して後ろ向きな自分の気持ちを、いかに「とりあえず着手しよう」というところに持っていくかというスキルが長けていた』んだよなあと思いました。
だから自分も、とりあえず取り組むしかないんだよなと。「気分がのらないからやめようかなあ」という言い訳を使ってしまうと、もうできないんです。だって気分なんて最初からのるわけがないのだから。だから自分をだましだまし、習慣にしてしまうと強いんだなあと改めて思いました。
嫌だなあ→思って当然
面倒だなあ→思って当然
やりたくないなあ→思って当然
行くのやめようかなあ→思って当然
やる気がわかないなあ→そんなものは元々持ってないんだよ
ところで、やる?やれば1年後くらいにいいことあるかもしれないよ。明日とかに何か変わってることはないけどさ。
・・・・うーん、じゃあやるかあ。
これをたぶん多くの人が、繰り返して何かを成し遂げていったんだよなあと、いつも思い返そうと思っています。
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