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ツヾキユウ
2015年11月5日 17:58
臍の辺りは捻じ曲がり鍍金の右手が遠回りネオン光がひび割れて見えるアド 無き町影が試しにほのめかし砂をこぼして夜を更かし浅焼きのビルの間に倒れる跡 無き町道の傍に既知の花流線の肩に積霜の羽根光知らぬ鳥たち溶けるアト 無き町残せる址 無き町
2015年10月6日 21:21
悲しい出来事だ僕は自家中毒へ嘔吐感で止まらないので上半分が切り離しました下半分をしょうもないことが考えていたので近所へおじさんとあげて花は夢見て床へ僕は埋める下で河川敷の #詩 #実験作
2015年8月27日 21:57
天文部の少年ベランダからスコープの下にマズルを付けて線路際に横たわるスピカの狙撃を試みる「銃弾は象徴だ 星は想像力でしか殺せない」とフロイディアンの子猫は語りしかしながら暗闇に浮かぶ目は消え行く星を宿す少年の放った銃弾はやがて流れ星となるだろうそれを見る想い人のルーシーが着けるべきチョーカーの色は何?
2015年4月14日 13:37
死んだオウムが部屋を忙しなく飛び回る閉じ込める鳥籠を解釈によって取り出したところ正確なプロペラを持つ飛行機がやってきて僕は部屋に一人きりだと思い出した #短詩 #生存報告
2014年12月23日 22:46
夜汽車に共振するミルクティーひとつ
2014年12月19日 18:55
午後三時割れた石膏を拾い集めて瑪瑙の臼に流し込む粉になるまで磨り潰す午後四時新しく手紙をしたためて走るライオンの絵を描く素早く千々に引き裂く午後五時粉と紙を用意して行ってらっしゃいと声をかける遠くまでばらまく午後六時両手をポケットに突っ込んでヘッドホンをしているそんな夜にも雪は降る
2014年12月9日 15:19
融けて固まるインクの雫で白色変異ある日の都市 #四行詩 #駄洒落
2014年12月7日 10:01
#Xmas2014 #短詩 靴下の穴を数えるとき思い出すサンタがいた頃は夜がとても長かった
2014年12月7日 09:43
趣味はピルエット遠心力で色んなものを取り出します記憶に優れた右目や疚しい言葉を溜め込む心臓やもたれている胃を取り出します月夜は洗面台でそれらを洗いちりを窓から放り投げますこの前はやたら光るものを見つけてどこまで遠くに飛ぶのかふと気になりまして勢いよく投げました摩擦ってあるじゃないですかそれでとても光が強くなって近所では三年ぶりの流星だって喜んでいたんですそれ
2014年11月2日 01:03
真夜中の公園に枯れたヒマワリが錆びた雨を降らせている黒板の予想と異なったのは木星の運行を考慮に入れ忘れたからであなたとは余り関係が無かった
2014年10月24日 15:38
行きながら忘れ物を思い出す地下ホームで鈍色の電車に乗る優先席で傘を差し雨に備える今日もこうして生きながらえている
2014年9月19日 22:40
逃げるものを嘲笑う単色の男の後頭部にドリルを突き立てて御仕舞いシャツの隙間から病人を五人は救えるだろう価値が透いて見える
2014年9月19日 22:38
フェンスの錆が漂わす遅滞「まち」にとても鋭い 穴のない針を自由落下させ ブルズアイ留められたビルは羽ばたくことができないそれよりも 針を抜き 忘れ去られるまでチクタクとたゆたう様を思い浮かべたい抜いた針が ふれる怪我するから危ないという両親の忠告を無視して指先で先端に ふれる電撃を食らったような赤いふらっとした感覚が あふれる 平衡感覚が ブレるその時僕は生きている次
2014年9月19日 22:35
蛆は死体に群がり至るところ穴を空けたそこを通路にする人々の迷彩服は黒と決まっているさあ名も無きハリボテと共に無機物に流れる血一掬いして帰ろうか