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書き上げるまで

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何者でもない人が35万字の物語を書き上げるためにやった全ての努力。書き上げたあと、さらに書き続けるための全ての試行錯誤。
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記事一覧

うっかり海外文学の日本語訳を写経した結果

 3月半ばから小説写経を試みている。小説写経というもの、基本的には文章力を上げたり、使え…

火水イリイ
10時間前
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「イエス」と言って生きていたい

 公開から少し時間が経って、30スキか、15スキに落ち着いた記事には、300スキと150スキを比較…

13

ユーモア小説と呼ばれたい

半年、無職で生き抜いた 去年の暮れに前職を辞めた。ハローワークの職員が、けっこうしっか…

18

自分の「文体」を手にいれる

「作風」を持つことに憧れる  漫画を描いたり、たくさん読んだりしていると、「画風」という…

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女性は文学世界をどのように作り上げているか

女性の文豪  文豪のことを考えていて、私は女性なので「女性の文豪を挙げられなかったな………

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文豪はアラフォーで何をしていたのか

30代は棚卸しのとき Podcastで、ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」という番組があ…

火水イリイ
10日前
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なぜ、小説に「彼」「彼女」を使わない方がいいのか考えてみた

これからの指針 本題に入る前に、noteのインプレッション(ここではスキをいただくことと定義)について考察したことを書いておきたい。  私は自分の記事に20以上「スキ」がつくと、健闘できたなと思う。20スキを超えた記事について振り返ると、2点特徴があるような気がした。 訴えたいことが明確 情報提供をしている  noteを書くにあたって、自分が心がけていたのは「1.訴えたいことが明確」のみだった。むしろリンクなどの情報提供は避けてきた。単純に文章の流れが削がれて読みに

モヤモヤをありがとう

小説教室で赤をいっぱいもらった 一ヶ月ほど前に仕上げて提出した物語作品に、講師からの添削…

火水イリイ
2週間前
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小説教室で1万文字の短編を書いた

 今月から月に1回小説教室に通う。  頻度としては少ないように見えて、毎月一本短編を仕上…

火水イリイ
2週間前
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論理による自由と、物語による自由

 なぜ私たちには物語が必要なのだろうか。なぜ論理やファクトの積み重ねだけでは生きていけな…

火水イリイ
1か月前
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夜泣きのエッセイ

作品を作る前の自分 現在は物語作品を「書き上げること」をテーマにマガジンを書いているが、…

火水イリイ
1か月前
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ダイアローグは最後に悩む

ロバート・マッキー『DIALOGUE』で物語に磨きをかける さあいよいよ第三稿で物語に磨きをかけ…

火水イリイ
1か月前
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あこがれる文体と、「好きなことを仕事にするか」という命題への一次回答

文芸誌を手に取った 遅いタイミングとは思いつつも、文学ムック「ことばと vol.7」を読んだ…

火水イリイ
2か月前
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限界を知って更新する

テーマ設定の方法 第二作目を作るにあたり、一作目の方法論を踏襲している。書き上げることに関しては成功したからだ。  次の制作期間は、推敲完了を含めて四ヶ月と設定している。初めの一ヶ月はテーマ設定というか、四ヶ月という時間のなかで私が追いかける問いを設定するための時間に充てている。  テーマ設定とは出発点であり枠組みであると思っている。すでに知っていることだけを書くのではなく、書き上がった時には知らなかったことがある程度体系化されている状態を目指す。  このテーマ設定に